夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2009-01-01から1年間の記事一覧

借家根性。

年末お約束といえる大掃除を実施。風呂の水垢とりが結構規則的であり、作業をしながらいろいろと考えた。思えば社宅暮らしのときは家が自分の所有ではないので、基本的に愛情を持って掃除できなかった。なぜ掃除をしなければならないか。こういう思いで借家…

大量に絵本を購入。して考えた。

最近ブックオフへ行くと絵本コーナへ直行する。 この絵本というスタイルが今いちばんしっくりくる。文章があって、絵があって、補完しあう。或いは絵が文章を出し抜く、或いは文章を表現しきれない。作者が一人であっても同じことだ。そのあたりを見ている。…

自分のスタイルをもつこと。

決まった動きをすることで自らの精神をこの場所とは別の”場”に移す。欧州では木の破片をポケットに入れて、何かあれば触るという。お守り。”マンネリズムの真義である「様式」「作法」を大事にすること” 芥川善好 時の余白に 12月26日付読売新聞おなじこ…

種子。

いかなる木も、種子の中にある力以上に偉大になることはできない 岡倉天心 「東洋の理想」 より

僕はビー玉。

人はビー玉。 赤ん坊は生まれたての透明に澄んだビー玉。人や樹や動物や鉱物の意識が集まり流れる”世界意識”からぽん!と飛び出て赤ん坊に入る。 天使や悪魔や外道のモノにはビー玉は入っていない、だから欲しがる。"永遠の命を与える”?”魂をよこせ”? ビー…

上手に失った過去は、上手に得る未来のこと。

小林秀雄 常識について より。これの世に再びなしと云うことを いのちに透り知る人少な 森信三権力を振るった時に生じる、自らの無意識と身体とを含めた 「他者」からの「抵抗」に対して謙虚であること 稲葉振一郎人生を損得で語るのは、下品なこと 池田晶子…

堀内誠一。

堀内誠一氏の仕事を概観する書、”雑誌づくりの決定的瞬間 堀内誠一の仕事―an・an BRUTUS POPEYE 雑誌の黄金時代をつくったアートディレクター堀内誠一”というちょっと長いタイトルの本を購入した。雑誌づくりの決定的瞬間 堀内誠一の仕事―an・an BRUTUS POPE…

人は、魂の入った言葉(言霊)に反応する。

ユングが「死者への七つの語らい」で示した「善にして、同時に悪なる<両位>の霊なるアブラクサス」が、ヘルマン・ヘッセの「デミアン」に登場するのは、両者の間になんらかの接触(間接的である可能性も含めて)があったことによるのだろう。ヘッセの末子…

国会から旅をしてきた本。

昨日は図書館に本を返しに行った。読んでいない本もあるが、借りた時点で半ば納得しているところもある。入り口のリサイクル本コーナーに眼をやる。最近は大振りな(従って場所をとる)、そしていい具合に古びているが、BOOK OFFでは取らないような本を何冊か…

詩のような言葉。

池田晶子さんの言葉をノートに抜書きしている。日記形式で100円のシステム手帳に、100円ショップで買ったシャープペンで、100円のリフィール(ていうんですか)にて”つれずれなるままに”抜書きしたり、思いつくことを書いたり。抜書きしているもの…

プラトンはソクラテスの後を追った。

「神々の後を追う如く、その人の後を追う」。自らを精神と自覚する者にとって、自らの内面深く呼応する精神が、北極星のようにそこに立っているのを見出し、どうしてそれに魅了されないことがありましょうか。 池田晶子 人間自身 考えることに終わりなく P.8…

文化の日によせて。

寝付かれないで、めざめた。あまりそういうことはないのであるが、珍しく悪夢、というようなものに怖い気がしたのもある。始めはアトム、だったか。自分ががであったかどうか。ロボットなのか、人なのか。自分の意識のありかは、夢であるが故か、ぶれる、移…

古本の楽しみ。

古本好きの書いた本を読むと、毎日行く、何冊か買う、という記載に出会う。毎日?と思ったものだが、今は納得だ。神田の古書街に行きたいがなかなか行けない。考えてみると、なんときちんと行ったのは早稲田大学受験の為に東京に行った折、だけのような気が…

ユピテル、ジュピター、アプラクサス。

ギュスターブ・モローは、手帳に200名のモデル名と、自分の作品に使用できるパーツを持っているか、を記載していたという。自らの中の美神を現出させる為に必要なこと。アプラクサスはヘルマン・ヘッセの”デミアン”にも登場する、グノーシス派の存在であ…

某編集者の心理ソンタク2。

池田晶子を”干した”編集者氏が誰か、編集者氏へ池田さんを紹介したのが笹川さんであることを、本人がネットで公開されているので、そちらの方にも興味が湧く。その作品のみから得よ、その作者と思いは関係がない、という意味のことを述べ述べする池田さんの…

某編集者の心理ソンタク。

書こうとして書いたものは、文字通り書こうとして書いたものでしかない(学校の指定図書読書感想文のように)、とえらそうに少し思う所も無くは無いので、出てくるまで待った、というところも少しはある、などとゴタクを並べている暇があるのかどうかはわか…

我が四聖。

藤子不二雄(オバQ),赤塚不二夫(もーれつア太郎)、石森章太郎(サイボーグ009)、手塚治虫(鉄腕アトム)。幼年時のマンガ界のヒーローといえばこの4人であろうか。リアルタイムで見たわけではなく、既に世に発表されていた作品が実は多かったのだが…

又、ツボサンゴを購入。

気に入ると集めてしまうこの性質はなんなのか。といいつつ愉しいので、その傾向が自分の中に起こると放置するのだが。 いわゆるオタク気質、コレクター気質、というものであろうか。男性には多く、女性には少ないという。これは確かに自ら生命を生み出しうる…

自分に出会う、と自己実現。

河合俊雄 ユング を読んでいる。ユングは自伝の最初でこう述べる。”私の一生は、無意識の自己実現の物語(歴史)である。”河合俊雄はそれを受けて言う。”自己実現とは、文字通り自分自身になることであり、何か違ったものになるのではなくて、はじめからそう…

ユング。

積年の探求書である、河合俊雄著”ユング”を購入。池田晶子ファン、を自任する身としては、池田さんが”ユングとはこんなに面白いのか”と感じたきっかけであると書かれた本書をいつかよまねば、と思っていたのであるが、古書価格が高いのがネックであった。現…

ヒノキ‘グロボーサバリェガータ’を購入。

Chamaecyparis Obtusa‘Globosa Variegata’最終樹高 1メートル 最終横幅 1.2メートル 和名 ヒノキ‘グロボーサバリェガータ’ 年間成長量 0.1メートル 鱗葉はやや幅広で短い、淡い緑で目に優しい色を持っている。 枝葉はやや粗く密な球形とはならないが全体を眺…

常識について。

”デカルトは、この最初に出した、いちばん大事な著作を、なぜ、ラテン語という当時の学問語を捨てて、日常フランス語で、しかも匿名で書いたか。””なぜフランス語で書いたかについて、デカルトは、この本の中で、こう言っている、「古人の書物ばかりありがた…

秋。

薄曇りの空を見ながら、川沿いへ向かった。自転車のキイを排水溝の金属のカバー越しに落としてしまう。そこには、移動防止に金属製のネジがあり、持ち上げて取り出すことが出来ない。予定外の事態に仕方なく家まで歩く。川沿いを歩くはずが、街の路地を縫っ…

夜明け。

このブログ、一番初めに書いた文章は、早朝の川沿いの散歩のことであった。今、季節外れの予定外の休暇の中にいる。今週一杯休みで、来週も祝日が2日。子供がインフルエンザに罹ったので、会社からは”念のため1週間は出社に及ばず。”いささかとまどうが、会…

池田晶子さんとの共通点。

厠上にて、池田晶子さんと自分との共通点がひとつあることに改めて思い当たった。ラッシー、である。池田さんがラッシー好きでダンディ君を飼ったのは著作で明らかであるが、僕も大好きだった。小学校の卒業論文の”将来なりたい職業”になぜか”大きな犬を飼う…

読書の本当の愉しみとは。

”小説を創るのは、小説の作者ばかりではない。 読者も又、小説を読むことで、自分の力で作家の創る所に協力するのである。 この協力感の自覚こそ、読書の本当の楽しみであり、こういう楽しみを得ようと努めて読書の工夫は為すべきだと思う。いろいろな思想を…

がんばり地獄とずるさ狩り。

日本社会は、絶え間の無いイス取りゲームで、ひたすらがんばり続ける”がんばり地獄”の中にあり、それはとても辛いから、ちょっとでも楽をしているように見える人間をひきずり下ろそうという心理が働く。それが”ずるさ狩り”であり、いまならさしずめ公務員狩…

古典。

クラシックはラテン語のクラシクスに由来し、クラシクスは「艦隊」を意味するクラシスから派生した形容詞だ。クラシスはローマの危機に際し国家のために艦隊を寄付することのできる富裕で国家に役立つ人のことだった。 それを人間に移しかえ、「人間が人生の…

自分と他人とが同じ、とはどういうことか。

ネット上に、池田晶子さんが”自分と他人とは同じ”といっているのは、どういうことか、という疑問が出されていた。疑問への回答期限は過ぎていたが、では期限内であれば答えを書き込んだかどうか。正直わからない。 だが、妙に心に引っかかるものを感じ、数日…

書く。

子供の頃は、文章を書く、ということとは縁遠かった。普通は宿題で読書感想文、学校全体で懸賞に応募、といった機会があるのだろうが、余り記憶にない。どちらかというと、そのパッションは絵を描くほうに行っていたようだ。絵を描く動機と、文を書く動機は…