夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2008-01-01から1年間の記事一覧

年末。

大晦日だ。本年3月に引っ越して、初めての自宅で迎える正月である。 借家人根性丸出しで、社宅の掃除には身が入らなかったのだが、自分の家だと思うと、少しは力の入り方が違うというのも我ながら人間ができていない。とはいえ、築16年の中古住宅であるので…

車、新聞。

(覚えメモ)車、新聞。これからの10年で大きくその位置づけが変わるだろう。TV。衰退するだろう。しかし、より面白くなるかも。

学ぶとは。

考えるとは、個的なものから普遍的なものへと進んでゆく道行き以外ではないのだから、考える限り、人は必ず個を超出することになるからである。たとえその考えの極まるところで、「私は世界である!」と叫んでいる哲学者とて、まさにそういう仕方によって、…

いいわけ。

自分の感受性くらい 茨木のり子 ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったの…

生きるとは。

どんなことでもない。生きるとは考えることができる、ということだ。 長田弘 人生はたぶん「今」しかなくて、もっと考えてみると 捕まえられるような「今」なんて物も、実はないのかも 知れません。 川上未映子光、射す。 ああ、季節がまた巡ったのだ。 池田…

生はいとしき蜃気楼。

さくらふぶきの下を ふららと歩けば 一瞬 名僧のごとくにわかるのです 死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と 茨木のり子

タイトル。

この日記のタイトル。悩むな、考えろ!と喝を入れられて、自分なりな”考える”のスタイルはなんであるかいな、と考えて付けてみたものである。自分のキャラは、本質は、どちらかと言うと感じるタイプ、論理的ではない、視覚的、感覚的だと思ってきたし、いま…

人生は愉快だ。 BY 池田晶子

新聞は今は読売新聞を購読している。名古屋に住んでいるので、ここでは新聞といえば中日新聞であり、それ以外はほとんど地域のスーパーのチラシが入らないということもあり、安く食料を買えないのは困ったことだが、しかし新聞とは本来別の用途で購買するも…

詩、詩人、哲人。

いい詩とは、詩人が自分の思いをどこまでも深く掘りさげて普遍(ほんとうのこと)にまで届いた詩のこと。 童話社 ポケット詩集 宣伝用文より。詩、というものに対して誤解していたな、と最近思うようになった。宮沢賢治の”アメニモマケズ”を初めて教科書で読…

美。

美とはなんであるか。その前に立ち止まり、それと我、2つしかない世界へと”否応なく”ひきずりこまれ、それと戦い、抗おうとし、征服されたくなり、征服したくなり、しかもそのことに深く満足感を感じること。何時間でも時間をわすれて。洲之内徹が若い画家の…

考える、とは本質に対する洞察。

人生は愉快だ 池田晶子 11月11日刊 1500円(税抜き)毎日新聞社、を読んで。もったいないが、たまらずパラパラと読んでいる。考えることによって、考えずに与えられて鵜呑みにしてきた言葉とか、意味とか、価値観とかに、言葉によってちゃんと向き合えるかも…

渡せない一通の手紙。

うらやましい!ということがある。本を読んで、ファンレターを書いたら、思いがけず直筆の返事を貰う。書いた人は返事など貰おうと思って書くものでは無いだろう。あわよくば本人に読んでもらえたら本望だ。それくらいの気持ちであろう。そこで貰う、直筆の…

小説、とは。

埴谷「できるのは、自分の胸の中の自由の王国を創る以外にないんですよ」池田「ええ」埴谷「しかし、そうすると、この自由の王国は、出来ることじゃなくて、できないことまでできる。考えられないことも考える。しかも、それを表現するっていうところまで行…

新潮12月号購入。

昨日発売のはずだが、家のそばのロードサイド本屋2軒には新潮は置いていなかった。結構大きな本屋であるが、文芸春秋はあっても、新潮はきついのか。新潮45+(45歳以上の人に読んでくれ、ということなのかな?)はあったが。仕方なく名古屋駅のJR高島屋…

囚人文学。

人間は体の一部を制限されたほうが、精神が飛翔する、といったようなことを外山滋比古さんがおっしゃっていた気がする。引用が正確ではありませんが。今日、埴谷雄高氏の本を読んでそう思った。ドストエフスキー。 最近では例の睦田真志氏。内容的にはいろい…

!!!!!!!池田晶子氏新刊発行!!!!!

草思社がつぶれて発行が遅れていた 池田さんの新作が出るようですね。 人生は愉快だ 毎日新聞社◆定価1575円 2008年11月刊 うれしいなあ!!!!!!!!!!!!!!!!!池田さんの公式ホームページから画像頂きましたので、 野村さんの写真も入ってしまい…

本棚本。

本棚本が好きだ。本棚を見ると、相手の傾向というか、普段考えていることが わかるというか、もっというと、自分と同じ本を持っている 人を発見すると、同志というか、同窓生というか、相手は有名な 人なのに、そういう勝手な親近感を持ってしまう。最近面白…

鬼神(デイモン)が止めるだろうか。

本ブログは匿名である。匿名で、極私的感想文的日記を、一方的に書き連ねる、といった体である。客観性は、あまり意識出来ていない、というのが実態であろう。 いわば個人的な獣のうめき、の域を這いずり回る体である。梅田望男氏も、アメリカでの、ネットで…

小林秀雄の未発表音源が新潮12月号付録に。

小林秀雄(1902〜83)の講演の未発表音源が、7日発売の「新潮」12月号の付録CDで発表される。音源は、67年1月、東京・新宿の紀伊国屋ホールで行われた「勾玉(まがたま)について」と題した講演で、27分。講演では、勾玉を購入したエピソー…

なぞなぞライオン。

佐々木マキ氏の絵本。面白かった。文章と絵に研ぎ澄まされた緊張感がある。それがゆるさとなって表現されている素晴らしさ!因みに、作者が男性だということを初めて知った。なぞなぞライオン (おはなしパレード)作者: 佐々木マキ出版社/メーカー: 理論社発…

人間。精神。

小林秀雄講演 第2巻―信ずることと考えること [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻)作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/01/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 116回この商品を含むブログ (56件) を見る心理学は、学問として、人…

信ずることと、考えること。

昭和49年の小林秀雄講演会のCD。講演録として、”考えるヒント3”に”信ずることと知ること”というタイトルに変えて掲載されている。読み(聞き)比べてみると、あとで手をいれたのであろう、内容が若干増えたり、減ったりしている。面白かったのは、自身のユ…

本棚

陸田真志氏。

彼が獄中で書き溜めたものが残っているようだ。新潮45+誌にメールで確認したが、なにも回答がなかったのだが、ネットでそのことを知った。池田さんが嫌ったネットだが、こうした情報が得られるのは素直にありがたい。草思社の破綻で池田晶子氏の新刊が出…

最低限のもの、だけを持つバランス。

必要最小限以上のものを持つことはむしろ幸福より不幸に通じる、という。足るを知る、ともいう。目の前にある自分の持ち物を、改めて違う目で見て、 愛玩する、と なんだかよいものに見えてくるから不思議だ。これは精神論、もったいない論ではない。善く生…

生まれながらの・・・。

生まれながらの、傾向、というものは、あるのだろう。自分、というものが何か、 これが自分なんだ、と深く自身で納得できるものを 探そう、という気持ち。世間にマッチしないから、と逃避の意味での”自分探し”とは別の。歴史を単なる知識ではなく、1秒前の、…

政治。

政治には興味ないが、 政治のありかたには興味がある。正しくは、正しい政治がありうるのか。そこには人としての在り方、自我、無我、真我、そして我を無くし、融通無碍に自己の誤謬はいつでも正しい方向に変える柔軟性であるところの観音力、が関係している…

竜馬がゆく。

読み始めた。止まらない。新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1998/09/10メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 237回この商品を含むブログ (318件) を見る

景気。

景気後退ということを、風呂場で考えた。値上がりの中、値上がった商品を購入すると、 贅沢をしている、という感覚、あとでばちがあたる、あるいは、後で金が無くなったとき、贅沢をしたせいだ、と自分を責める気持ちになる、のが、いやで、消費を押さえる、…

41歳の哲学 4

第4章 なぜ人を殺してはいけないのか 死は現実にはありえない −自殺 死ねば楽になれるのか −再び自殺 死ぬときは一人である −ネット心中 「死ぬ」ことの意味がわかっていない −少年犯罪 何を言っているのかわからない −再び少年犯罪 さて大人はどう考えるか …