夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

遺す。

村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」を読んだ。村上は自身を論理的な人間ではないという。語ることは苦手であり、書くことにより自身の考えていることが自身でわかってくる、という。日本語で語ることは苦手である。英語で語るときは、少し…

村上春樹を読んでいる。

村上春樹”夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです”を読んでいる。これは1997年から2009年までの村上春樹へのインタビューを集めたものである。この本は、”僕はこうなんだが、君はどうだ”と問いかけてくる。読み進めながら、僕は村上春樹との共通点と違う点を…

真実の言葉。

ジュンク堂で立ち読み。赤場末吉画集から。満州で育った末吉が日本に帰ってきて、都営住宅の小さな庭には、花を植えて子供たちを遊ばせたという。子供は花について特になにも言うことはないけれど、そこで遊んだということが大事なのです。というようなこと…

一宮市三岸節子記念美術館。

小雨の中、予備知識なく美術館へ向かう。”私にとって、絵画は求道である。心の平和への階梯である。 私は絵画の探求のなかにあって、発見し、歓び愉しみ、追求し、より真実なるものへと歩みよっている。人間成熟への道である。生活の哀歓のすべてが絵画につ…

少女たちのワルプルギスの夜。

かたつむりとかわうそと。魂の上澄み液のような物語。湖のあずまやでのパイナップルソースをつけたスパゲッティのパーティにはかわいそうに”うさぎははいれません”。そして”オレンジ色のものは”なにも身に着けてはいけないのである。”パンティでもだめなのよ…

バーバラ・クーニーの絵本。

涼しくなった。夏の間は全身にパワーウェイトがついているように、暑さが体を覆い、締め付けるような感さえあったが、あっさりたががはずれたような気分で、体はラクではあるものの、なんとはなく物足りないような、物悲しいとまではいかなくとも物寂しいく…