夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

さくら。

見仏記 ゴールデンガイド編 を読了。長い付き合いの本シリーズであるが、みうらさんは合掌がマイブームだし、若い住職(イケ住)からは合掌を以って迎えられる”先生”であるし、なにより二人が”見仏”することは仏像鑑賞界の中ではもはや周知の事実でありビッ…

山崎ナオコーラ。

最近は、図書館の新刊コーナー(といっても4月発刊のものばかりであったが)で衝動借り(?)した本を順に読んでいる。昨日は山崎ナオコーラ”男と点と線”。短編集だ。この人の文章は、朝日新聞日曜版に掲載されていた”指先からソーダ”で出会った。文章という…

草を買う。

「土と植物を相手にする仕事は、瞑想するのと同じように、魂を解放させてくれるのです」 ヘルマン・ヘッセ先週、大きめの鉢と、コンテナ型の陶製の鉢を2つ買った。現在の家が中古で、前の持ち主が作った庭の木々や草をことさら取り替えるのはやはりよろしく…

命日。

命日、というものを身に迫るものとして意識したのはいつごろだろうか。祖父母の葬儀では、むしろそのことを考えると、死に取り込まれるような気がして、正面から死を見据えることを避けていた。それは子供時代、死が回りにない、という環境にあったが故の、…

死後の恋。

久世光彦氏が、10年前に突然の飛行機事故で台湾の火焔山で亡くなった向田邦子さんとの思いを綴った本が2冊ある。2冊の本を合冊したのが、”向田邦子との二十年”という本だ。亡くなったのが52歳の時、20年来の付き合いであるから単純計算で向田さんは32歳。久…

身辺雑記2題。

2題と書いたが、3題になるかもしれない。1.子供が鎌倉へ行った。鳩サブレーをお土産に買ってきた。 由来が書かれた紙が入っていたので読んだ。 鳩サブレーを作った豊島屋初代のことが書かれていた。 初代は鳩三郎と呼んでいたそうだ。 僕の祖父は三郎と言…

足るを知る、とはなんだろうか。

心に物欲なければ、即ち是れ秋空霽海なり。座に琴書あれば、便ち石室丹丘を成す。 p.238 菜根譚 洪自誠 岩波文庫 物欲なくば心は青海の如く澄み渡り、座して横に座右の書たる数冊の本と楽器があれば、心は仙境にあるが如き思いがする。自分なりに解釈すれば…

ブログとは。

池田晶子さんが嫌ったネットであるが、こうしてネットを通じながら、考えたことというほどの深みはなかなか出てはこないものの、この場を借りて今まで約100日分の文章を書いた。思えば従来はこうして一般人がその思うところを不特定多数に発信するには、非…

夢。

夢を持て、といわれる。しかし、この場合薦められているのは、自らが今行っている、或いは行いたいことを愚直にまっすぐに継続した結果、ぽっかりと山登りのあと視界が開けるように到達するようなことやモノを目標にしよう、ということだ。今から、プロ野球…

バナー

バナーがあったので、貼ってみました。

比較。

自分の位置を人と比較せぬがよし。 一切の悩みは比較より生ず。比較を絶したる世界へ躍入する時、 人は初めて卓立して、所謂、天上天下唯我独尊 の境地となる。人間はある意味では自己の衷心満足し得る道を進むがよし。但しそこには「それより生ずる一切の責…

”澁澤龍彦事典”を購入。

平凡社 コロナ・ブックス、澁澤龍彦事典 を購入した。合わせて、なんというかイキオイで、矢川澄子特集(ユリイカ)もアマゾンに注文した。関連したものをドーッと買う、というスタイルだ。 単に堪え性がない、ともいう。しかし、僕はこのものを買うときのイ…

その日あなたは何を食べた。

池田晶子さんの本を読み出して2冊目位、大きく衝撃を受けてその後池田さんの本を”シンパシーを持って耽読する”、つまりファンとして読むようになったきっかけの文章がある。”勝っても負けても”と題された部分ですでにその立ち位置はあきらかであるとも言え…

エロースとは。

恋(エロース)とは、こうして人間の身体に宿った魂が、この世の生を送る道すがら、美しい人に行きあって、かつて観た真実在としての<美>のイデアを想起し、魂の全体が熱っぽく沸きたって、久しく枯渇していた魂の再生をうながされることである。 プラトン…

ノープロブレム。

海外を何箇所か訪れて、現地の人としゃべる(主に商談)と、そのうち出てくる言葉がある。英語なら、ノープロブレム。 中国語(普通語)なら、メイウェンティ。 広東語なら、モーマンタイ。 タイ語なら、マイペンライ。日本語なら、もんだいない、となるわけ…