夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

さくら。

見仏記 ゴールデンガイド編 を読了。

長い付き合いの本シリーズであるが、

みうらさんは合掌がマイブームだし、若い住職(イケ住)からは合掌を以って迎えられる”先生”であるし、なにより二人が”見仏”することは仏像鑑賞界の中ではもはや周知の事実でありビッグイベントでもあるのだ。

噎せ返るような桜のなか、思わず死を思ったみうらさんは、だから当たり前に寺の仕組みのなかに入ってきたのだろう。はじめはそういったものから自由な立場で仏像を見よう、というのが出発点であったが、それもよし、これもよしの中で、なんでもありの境地に入った2人は、昔からある”正しい仏への接し方”に肩肘はらず思わず近づいてしまっているのかもしれない。

彼らの旅は、実はそういった照れを無くすことが、一番の隠れたテーマ、のような気がしてならない。