夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

4月28日  本は2度読め。 指輪物語と、ロードオブザリング。

今朝の体重64.8kg、体脂肪8.8%。昨日は久々にスポーツセンターに行った。

 

本は2度読め、とショーペンハウアーは言っているが、小説は面白いなあ、と思ってもなかなか2度は読めない。いや、よむととても面白いはずなのだが。

これはなぜだろうか。

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読むべき、あるいは読みたい本がやまほどある、という気持ちがあるせいかもしれない。図書館などで新しい本にただで接することが出来る、と思っていることも少し関係しているだろう。

 

一期一会。この機会を逃すともういつ接することができるかわからない。

 

そういう気持ちがあれば、一度の接触に最集中して把握しようとするだろう。実際にやらなくとも、やれる、と思うことで、怠惰がスタンダードな我が精神は「またあるからいいや」と思ってしまう。

 

漫画はそうでもなかった。基本小遣い制でなかった子供時代、本を買うことは結構困難であった。そのことを感じていたので、とにかく持っている少数のマンガをそれこそ毎日読んだものだ。

 

ストーリーはもう勿論頭に入りすぎている。なので、行間ならぬコマ間を読むような気配となる。

 

あとは一コマ一コマが絵として頭に定着する。で、キャラクターを模写したくなったりする。絵として見るのであれば、どのコマから見てもいい。このコマのしずかちゃんは、初期のしずかちゃんよりもかわいいなあ、という具合だ。そのことで、作者の絵の変遷もわかるし、何年ごろの藤子不二雄のほうが、何年の藤子不二雄より好きだな、となる。同じ作者でも、年代ごとに違う作者であるような味わいさえあるのだ。

 

こういう接触は、あるいは電子書籍ではすこし難しいのかもしれない。個人的には紙であれば、「我が所有物」という感覚が強い。画面だと「データを閲覧させてもらっている」という感じになり(個人の感想です)、勿論データを容易に拡大できたりして便利なのだがちょっと距離がある。

 

おなじくショーペンハウアーの言葉、悪書は読むな、人生は短く、時間と力は有限だ、というものもあるが、万人に受けていても、個人的には刺さらない本もあるだろう。それであれば自身にとっては悪書、といってもいい。

 

最近図書館で借りても読めず返すことが多いのだが、悪書とは言いすぎだが、今の出会いは残念だった、という感じで「読まねば」という気持ちを手放すのがいいのかもしれない。

 

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この数日、2000年代初頭、もう20年も前の作品になる「ロードオブザリング」3部作を見終わった。

 

この映画はちょっとしたトラウマで、原作を読んで「この物語こそわが生涯で多分一番の物語である」と感じていたこともあり、映画化されるとそのことになんだかよくわからないジェラシーを感じたのだ。

 

自身で本当の映画化など出来るわけないのだが、「映像化は我が脳内で実施したものこそが一番」という訳の分からない自負が合わせてあったからだ。

 

ということで、きちんと気を入れてみたのは初めてだ。結果、「脱帽」であった。

 

多分この映像化は、すごく成功している。

 

なによりも、フロドが自身の脳内で生まれていたフロド(多分に挿絵からの想像&創造)よりも、一言で言えば印象的であったのだ。

 

あの瞳、いわばギリシャ彫像のような顔の造形。皆さんのご意見はわからないが、あのフロドならありだな、となったのだ。そしてそこに寄りそうサム。この二人の絵を見れば、これはもう半分成功したようなものだ。

 

アラゴルンガンダルフの造形も良い。これはやはり俳優の存在感であり、力である。世界での評価が高いのも納得だ。

 

映画は比較的再度見やすいメディアな気がする。本よりも受け身でいられるからだ(これは人によって違うだろうが)。細部を楽しむために、また見たい、と思ったのであった。

 

そして大作ゆえ、取り組むには気合がいるが、再び瀬田貞二訳の評論社版の物語も、またいつか読もうと思っている。

 

私見ですが、指輪物語の魅力は、エルフの存在感ですね。天使あるいは妖精に擬せられるものでしょうが、より人間に近い。長命なれど傷付けば死ぬところがそう思わせるのかも)

 

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