夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

文化について。

文化について。 一流の街なら、美術館があり博物館があり、また大学がある。それらは金を稼ぐために存在するのではない。むしろ税金を使い、無駄なことをしている。その無駄こそが、その街の財産ではないか。そういった無駄こそが、街の誇りではないか。「私…

正義と品格。

内田樹 「サル化する社会」を読んでいる。P.90より引く。 「品位ある世界」(the decent society)とは、「その制度が人びとに屈辱を与えない社会である」(13頁)と著者は定義する。キーワードは「屈辱」である。(中略)ある制度が人にとって屈辱的である…

見つける。

世界は不思議で魅惑的なものに満ちている。研ぎ澄まされた感性をもつ者が訪れるまで、それらは静かに隠れているのだ。 W.B.イエイツ 幸せというのは、このように小さなものを見つけて拾い上げることだ。いつも探していれば、どこにでも落ちている。探さなけ…

模写と模倣.

模写と模倣について。 模倣について思いだすのは学術論文の盗用問題だ。これは他人の論文を、他人のものと言わずに自身のものと偽る、という点が、そもそも残念な発想である。ただ、偽らないで自身の結論を導くためのSTEP BOARDにするのであれば問題がない。…

クローンと、デモクラシー。

オルテガ・イ・ガセットというスペインの哲学者がおりましたが、この人がデモクラシーとは何かということについて、非常に重要な定義を下しています。それは「敵と共生する、反対者とともに統治する」ということです。 サル化する社会 内田樹 P.94 「気まず…

かまちょ と かまとと。

省略語について。 省略語は、いわゆる”流行り言葉”として急に通常会話の中に登場する。テレビや会話の中で出てくるので、普段テレビを見なかったり、孤独だったりする人は、その言葉の存在を感知できない、という傾向もあるだろう。 ”かまちょ”という言葉が…

もやもやを言葉にする。

【モヤモヤを言葉にすることが思考】 勝間和代 昔から勝間さんの本はちょくちょく読んでいた。最近知った言葉が上記のものだ。人の説明を考えずに受け入れる。すべてを考えることはできないので、それはある程度必要なのだろうが、全てをそのルールで行えて…

死と朝食とグレンダイザー。

朝食について。 いろいろな健康法があり、自分にあったものをトライして取り入れていければいい、と思っている。グルテンフリーは医学的に明確に証明されているのかはよくわかっていないのだが、試しに取り入れてみるとなんとはなく体調がいいようだ。人とい…

阿る。

阿る。 ひとに阿る、という行為は、普通人からは卑怯なものとして嫌われるものだろう。だが多かれ少なかれ、自ら作るものを自ら以外の存在(普通人だろうが)に見せる、という時には、仮に作るときには無心であったとしても、”阿る”気持ちが1ミリ、あるいは0…

メメント・モリ。

死が人間の魂を完全に破壊するなら、その場合には死んだところで本人にとってはなんでもない。そうでなければ、死ぬことによって魂は不滅となる場所へと運ばれていくのだから、その場合、死は好ましいものとなるのだ。このどちらかでしかあり得ない。死後は…

恐怖、について。

恐怖、について。(今日のエントリーはちょっと気持ち悪いので、潔癖性の気がある方にはおすすめできません。ご注意下さい) 恐怖を恐怖と思い目をそらすと、よりその恐怖に魅入られる。 なので、恐怖があることを直視すること、そしてそこに含まれる要素を…

SNSディストピア。

4月28日(水)読売新聞の記事を読んだ。うろ覚えの記憶で書いているのだが、ジンバブエでは1500万人在住、1400万の携帯電話が使用されているという。記事にあった72歳?の女性は、電気も水道もないが、太陽電池で動く携帯電話を所有、家族と連絡ができると笑…

”びっくり族”に辟易する。

”びっくりした”という表現に辟易している。 最近の新聞投書(読後感が悪くほとんど読まないのだが、たまに目に入ってしまう)などでよく見る表現が”びっくりした”だ。 自分のことは棚に上げつつ、世間の常識から外れていて気付かないだめな輩を糾弾する、と…

「風の歌を聴け」読後感。

村上春樹 風の歌を聴け を読了した。 前にいつ読んだのかは全く記憶がない。のだが確かに読んでいる。前回は特に事前情報なく読み進めたわけだが、今回は本作に対する村上さん自身の思いを読んでから再読したことになる。 全く初めての作品であり、若書きで…