2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧
絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい。茨木のり子 肌合い、というのか、文章から受ける印象をもしそう呼ぶのであれば、僕にとって茨木のり子と須賀敦子は似ている。なんというのか、”わかってらっしゃる”という感じである。それでいて、悩んでいる。い…
ヘルマン・ヘッセ 幸福論 P.42”美に対する人間の喜びには、いつも精神と感覚が等しい度合いで関与している。(中略)それができる限り、人間は自分というものにまつわる疑問を繰返し処理して、自分の存在に繰返し意味を認めることができるだろう。「意味」こ…
元旦の新聞より。家では読売新聞だ。 前にも書いたような気がするが、この新聞社の新春対談には思い入れがある。実際の記事は読んではいないのだが、池田晶子さんが対談にたぶん出られているからだ。相手は推測だが、橋本五郎氏ではないか。記事を読んでいな…
2015年である。池田晶子さんの”人間自身 考えることに終わりなく”、これは本当に何度も申し上げているかもしれないが、池田さんが最後まで、病室で、書き綴られたものがつまっている。しかし、そのことは文章からはわからない。病室にいることなど、おくびに…