夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

上手に失った過去は、上手に得る未来のこと。

小林秀雄 常識について より。

これの世に再びなしと云うことを
            いのちに透り知る人少な

                   森信三

権力を振るった時に生じる、自らの無意識と身体とを含めた
「他者」からの「抵抗」に対して謙虚であること

                   稲葉振一郎

人生を損得で語るのは、下品なこと   池田晶子

この世の生活において、われわれが既に無限なものと結びつきがあることを感じ、理解するならば、欲望や態度が変化する。

結局のところ、われわれが本質的なものを具体化するときのみ、価値を認め、本質的なものを具体化しないときは、生命が浪費される。

                ユング自伝2 死後の生命より

幻想ネーミング辞典 を図書館で借りてめくってみた。

英語で知っているが、フランス語で実はそういう意味だったのか、という言葉が多く、驚いた。

幻想ネーミング辞典

幻想ネーミング辞典

ノートル・ダム はなんと聖母。せむし男でよく聞くがそういう意味だったのか。狼男のルー・ガルーは京極夏彦の作品で知ったが、これもそれまでは知らなかった。

人魚はシレーヌデビルマンでなんとなく鳥女をイメージしていたが、魚だったとは。キマイラがシメールというのはなんとなく知っていたが、語感が違う。吸血鬼もヴァンピールと言えば、なんとなくDの世界を個別で意識してしまう。

幻獣に限らず、例えばスケアクロウがかかし(英語)だったり、ストラーダ(伊)はRoadの意だったり。

よく聞く言葉の意味が実は!というのが多かった。知っている方にとっては当たり前かもしれないが。

大貫妙子のミニヨン。かわいいという意味だったんだなあ。


長い間ユングの私物として金庫に秘匿されていた”赤の書”がとうとう出版されたようだ。

The Red Book: Liber Novus (Philemon)

The Red Book: Liber Novus (Philemon)

約2万円弱という価格、英訳のみであることを差し引いても、非常に魅力的だ。とにかく圧倒されるのは、ユングの画力。プロといっても差し支えないと感じる。ユングが読者を意識せず、自らのために製作した、時間を掛けて。そんな迫力に満ちた書。そこには本来予定されていない読者として、暴いて見る、覗いて見る、ワクワク感もある気がする。