決まった動きをすることで自らの精神をこの場所とは別の”場”に移す。
欧州では木の破片をポケットに入れて、何かあれば触るという。お守り。
”マンネリズムの真義である「様式」「作法」を大事にすること”
芥川善好 時の余白に 12月26日付読売新聞
おなじことをしている間に、心は余計なことを考えにくくなる。経を読む、とはそうした精神状態を容易に導入するテクニックの一つなのであろう。没入する。
”必要なのは自分なりの文化をつくることだ”(同上)
最近はTVを余り見ない。見たくないわけではなかったが、TVが子供たちの勉強部屋を兼ねる居間にあるためだ。
あまりインプットを多量に行いたくない。
と思うと、読む本も自分なりに厳選したくなる。本棚への収納スペースも限界が見えてきた。
”それは速さや便利さを求める「文明」ではなく、自分が身を置くべき「文化」です”
”「いつまでも若く、ではなく成熟することなんですよ。若い人について行く必要はない”(同上)
そんな言葉に妙に惹かれる、年末である。