夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

古典。

クラシックはラテン語のクラシクスに由来し、クラシクスは「艦隊」を意味するクラシスから派生した形容詞だ。クラシスはローマの危機に際し国家のために艦隊を寄付することのできる富裕で国家に役立つ人のことだった。
 それを人間に移しかえ、「人間が人生の危機に直面した時、精神の力を与える書物や作品をクラシクスと呼ぶようになった。

  読売新聞 「五郎ワールド」 2007年6月9日版より

クラシックに古典という字を当てはめるのは、上記のイミからすると言葉足らず、ということになる。古いものは月日の審判にさらされて残っているので上記に当てはまるのは勿論だが、上記のイミでゆくと新しい書物でもクラシックたることに気づく。

池田晶子さんの著作が、すでに古典の趣がある、と称されるのも、上記のイミを考えると、よくわかる。
古典の”古”という漢字が、良くないんだな。