夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2010-01-01から1年間の記事一覧

日本辺境論、を読んでいる。

内田樹さんの日本辺境論、を読んでいる。内田さんの本やブログはよく読んでいて、この本は新書として大変売れているので、そのうち大量にBOOK OFFにでるかなあ(すみません)と思っていたが一向に出てこないので、これは本を買った人が古本屋に持っていくの…

自分、とは。

自分、という言葉は、そもそも中国にてこの葉ができたときは、”自然”の”分身”の意味であったという。いま、”自分探し”ということばで、今の自分は自分ではない、どこかにもっと違う本当の自分がいるのだ、という意味を示して、結果として今この瞬間を大切に…

我もまた 永遠のなかに 浮かぶ雲

通勤電車は高架になっていて、 窓から青空と雲が見えた。人は雲のようなものかもしれないと思った。移ろい、ゆがみ、流れ。永遠を体現する空の中で。

名言集。

・これの世に 再びなしと いうことを いのちに透り 知る人少な 森信三 ・夢に向かって自信を持って進み 思い描いた人生を生きようと努力するなら 思わぬ成功を手にするだろう ソロー ・人生とは 自由への 道である 池田晶子・道徳とは、自分の内部以外のいか…

日本人論は誰に言っているのかー日本人であることを求めないー

最近、 世界の中で日本人の存在感が希薄になっている、エリートがその責務を果たしていない、パラダイス鎖国だ、といった論調をよく眼にする。 日本人の開国を描く龍馬伝のブームも手伝い、日本中にこれでいいのか日本、という空気が立ちこめている印象だ。…

HOSTA PATRIOT購入。

集めてしまう悪癖が出た。ホスタ パトリオットを購入。5種類目である。自分で買ったのは2個目、前の持ち主からこの家と共に引き継いだのが2鉢と1種(庭)。しかしこれがギボウシと呼ばれている植物であるのに気が付いたのは最近である。購入時、ホームセ…

父の帽子。

荒川洋治さんの本に、”一度でも書いてみると、すべての人は興味深くなる。”ということばがあったが、さしずめ今は森茉莉か。”森の中でたてがみを立てて咆哮する一匹の獅子”森茉莉が父鴎外を指して言った言葉である。何故かはわからぬが、車中にてこの表現を…

電車の中。

うずくまる、という行為がある。しゃがむ、というのは関西系の言葉かもしれない。蹲る、とはたぶん関西ではあまり言わない。ヤンキー座り、うんこ座りという言い方もある。言葉でのスノビズムを嫌う、露悪的要素、”カッコつけない”という精神文化が関西には…

本を出版する、ということ。

荒川洋治さんの本を読んで思った。本を出版して儲けを得よう、という次元ではない出版があるのだな、と。1680円に設定した本は小部数で全部売れても大赤字。製本し、取次ぎに通知を出し、1冊の注文が入ると飛び上がって喜ぶ。現代詩、という売れない分…

小堀杏奴。

森茉莉の妹であり、森鴎外の次女である小堀杏奴の本、”晩年の父”を読んだ。そこに出てくるパッパこと鴎外の姿は、意外なほど姉茉莉の鴎外像とぶれない。そして印象としては又、向田邦子と年の離れた妹、のありようと大変共通しているという印象を受けた。杏…

ホスタ ゴールデンティアラ を購入。

ホスタ(ギボウシ)ゴールデンティアラを購入。498円。庭に植えたが上手く根付いてくれるだろうか。

向田邦子ひきつづき。

お二人とも若くして亡くなられた。池田さん46歳、向田さん52歳。翻って、自分との共通点はあるか。何点かある。巳年生まれ。黒い服が好きであること。向田さんは”黒ちゃん”と呼ばれ、いつも黒い服を着ていたという。色黒であった、という点は僕とは違っ…

向田邦子ふたたび。

昭和56年8月22日、台湾旅行中に向田邦子さんは事故死された。三楽オーシャンに寄稿した「楽しむ酒」が絶筆となったという。向田さんが亡くなって2年後の昭和58年8月に発行された文芸春秋増刊を底本とした文春文庫ビジュアル版”向田邦子ふたたび”を…

プリムラ’フランシスカ’

という緑色の花があるようだ。SNOW WHITEは白雪姫だが、森鴎外はゆきしろひめ”といっていた。 確かに。本の値段をたのしむ。フィンランド駅へ。

世に出ないことば。荒川洋治。

川上未映子さんの書評から、荒川洋治さんのことを知って、 図書館に予約してエセー集2冊を昨日受け取った。贅沢な感動。うち1冊。世に出ないことば。P.20”感動のねっこには、その人の「境遇」というものがあるのだ。好きになったり感動したりするたびに、…

ヒューケラ ベリースムージーを購入。

一株のみ残っていたので購入。400円。[rakuten:agure-shop:10009593:detail] Jardinの新作のようで、大株になるらしい。今年買ったのは他にレーブオンとキャラメル、メルティングファイアー。キャラメルも大株になるとのこと。レーブオンは花付きが非常に…

森茉莉、あるいは牟礼魔利(むれマリア)。

”ゴオルデン・ウィークには黒部へバスで行った。”渋滞の予想される車中へ持参する本を選択するのは、心楽しい作業であり、これは海外出張の機中で読む本選びと基本的には同一のはずであるが、やはり車中と機中は環境が若干違うなあ、ということを心の底では…

レビューしました。 川上未映子。

AMAZONにて川上未映子の対談集”六つの星星”のレビューをしました。ここに再録。「書物でしか許されない世界」世界には様々な文章たちであふれているが、実は眼に見えない境界線を自らの性格としてもっている。その中で本書で川上さんが哲学の師である永井均…

言葉から。

高野野十郎は、写実、ということを大切にした。 出来上がった絵は、自然をそのまま写したように見える。 写真と同じであるが、一つ一つ手で描いてある。花一つを、砂一粒を人間と同物に見る事、神と見る事・・・・・・・・・・それは洋人キリスト教者には不可能 (高野…

青髭。

岩波文庫版ペロー童話集を読んで、こうした童話は宮廷人たちが楽しんで蒐集し娯楽として例えば政務の間に朗読させて楽しむものとして書物として残された、という出自を知った。そういう意味ではオルレアンの少女ジャンヌ・ダルクの盟友であるジル・ド・レイ…

写実の魔術 高島野十郎。

写実をなすこと、それ自体が淫することであった。出来上がるものは自然を写し取ったものである。しかしそれは、一筆一筆、自らが筆で切り取り、作りあげるもの。世界を切り取ること、世界を作り上げること。神の為すべきこと、或いはその似姿。そこに、その…

人間ドックに行った。

人間ドックとは奇妙な言葉である。船の保全修理のドックであるとは思いつつも、犬やドクターを連想している。ドックの2日前には2日分の便を取る必要があり、バリウムを飲んだので下剤を飲んでいる。妙に便と密接な数日間を過ごすことになるが、便を気にする…

桜の季節に。

人生は、過ぎ去って還らないけれども、春は、繰り返し繰り返し来る。一回的な人生と、永遠に巡る季節が交差するそこに、桜が満開の花を咲かせる。人が桜の花を見たいのは、そこに魂の永遠性、永遠の循環性を見るからだ。それは魂が故郷へ帰ることを希うよう…

母たち。

うまく縦に貼り付けられないが。 西欧暮色、河上徹太郎にて引用されているファウストからの挿絵。 画家の名前で検索しても出てこないので、忘れ去られた画家なのかもしれないが。根源的な原初の女神を表すとすればこのようになるのではないか。

最近の買い物から。

小さくてしかし存在感のあるもの、起爆力のあるものをいろいろと買っている。まず本。引っ越してからは従来持っていた本をダンボール箱に入れたまま、ちいさな3畳の部屋ではあるが壁1.5面ほどの本棚には新しく買った本をどんどん入れていった。本をどんどん…

悲しい場面でも、最後の場所でも。

悲しい場面でも、最後の場所でも人はいつもの「暮らし」の中にいるのだ。 荒川洋治 「忘れられる過去」 P.121 池田晶子さんは、怪異、妖異、なにが不思議であろうか、自分が生きている、この不思議以上に、といった意味のことを述べられたが、歳をとることは…

啓蟄。

暦の上ではどうなのか、実際に本日庭にて蛙を確認、亀達も元気に始動、クワガタもケースをあけるたびにどきどきするが、無事生存を確認。クワガタは3歳になるのではないか。金曜に理科授業と称して4年生に90分の”授業”を行う機会があった。生まれて初めての…

待桜忌。

行って、帰ってきた人を池田さんは評価していた。白川静さんが亡くなったとき、池田さんは四聖の内で最も現実的(怪力乱神を語らず)と言われる孔子も、やはり行って帰ってきた人、”行ったのだが、あたかも行っていないように聞こえる”言葉を話した人である…

本日は、池田晶子さんの命日である。

2007年2月23日夜、大風の止まない東京にて、池田さんが亡くなられて本日で丸3年が過ぎた。桜についての印象的な文章が多い池田さんにちなみ、勝手に”待桜忌”などと呼んだりしている。その間、池田さんは世間に忘れれ去られることは無く、より存在感を増して…

トムズボックスへ行った。

出張の帰りにトムズボックスさんへ寄った。昨年4月以来であるから、ほぼ1年弱振りである。ついついここでしか買えないものを買ってしまう。自費出版で、坪内磯子詩、早川純子絵の”なんでもない風”1000円+TAX。同じくトムズボックス刊初山滋の"旧約物語”9…