夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2013-01-01から1年間の記事一覧

「ひとりでは生きられないのも芸のうち」を読んだ。

内田樹氏の本、「ひとりでは生きられないのも芸のうち」を読んだ。氏のブログ「内田樹の研究室」はものすごい数のひとが読んでいるお化けブログだが、書かれている内容への共感と共に、こうしたブログが皆に読まれていることが、極端に言えば”この国に良心が…

四聖。

池田晶子さんの著作を通じて、四聖、というものを改めて意識した。等身大の思索者として意識しなおした、というところか。これだけでも、ものすごくありがたい。この日本という国に生を受け、僕は実は複雑な宗教観を持たざるを得なかった。まず僕は幼児洗礼…

池田さんと宗教。

・・このテーマで幾度となく同じことを述べてきたようにも思うが、重要なことなので怯まず又書いてみたい。池田晶子さんが宗教に接する態度、というものへの納得と信頼感、これは”池田某”としてこの世で過ごされる姿を我々が文章を通して見る中でも出色の事…

生老病死。

”俺は人間でありたいとは欲しない。何か謎でありたい。” 埴谷雄高「死霊」7章において、「私とは何か」という問いは、「何が私であるのか」と問われなければならないと埴谷が明言した時、「自同律の不快」といういかようにも解釈し得る魅惑的なことばによって…

年齢。

3月になった。早いものである。新潮社小林秀雄全作品9 文芸評の行方 を読んでいる。小林秀雄全作品〈9〉文芸批評の行方作者: 小林秀雄出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06/01メディア: 単行本購入: 1人 この商品を含むブログを見る当たり前だが、不思議…

奥墓。

”ピルグリム”の項、宣長の奥墓(おくつき)へと至る山道と、墓の経緯を記す説明板、そして奥墓の写真をアップした。画像が粗く、説明板の文字が残念ながら読めない。いまの形態は小林が詣でた頃とは違い、初期のころの配置に戻してある、というようなことが…

魂とは何か。

月明り 卑しき街を 照らしけり 本日は池田晶子さんの命日である。平成17年の2月23日午後9時30分、肝臓ガンの為に死去。闘病生活を続けながら、出版準備を進められた大峯顯氏との対談本、”君自身に還れ”を手に取って見る、開いて、見る。 ”池田 だって、もっ…

私(わたくし)を、作るもの。

日曜日は書評の日。といっても、書評をするわけではない、読むのだが。 日曜日になって、ああ、けっこうこれは楽しみになっている、と気づく。書を通して、評者の思いが見えるようなのが好きだ。 あるいは、それは邪道で、書評とは己を極力出さずに、あくま…

ピルグリム。

本居宣長の奥墓(おくつき)へ行った。本居宣長は松阪のひとである。松阪は地元では”まつさか”と清音で読み、言葉で発するときには”まっさか”と僕には聞こえる。タクシーでその場所を告げたとき、運転手さんは一瞬驚いたようだった。ご存知ないですか?地元…

表現すること。

表現するとは、己れを圧し潰して中身を出す事だ、己れの脳漿を搾る事だ・・・・・・ 小林秀雄 「表現について」より 世間ではちょっとした小林秀雄ブーム?のようだ。亡くなってから30年という節目であることもあろうが、一つのきっかけはいわゆる「センター試験」…

色づく、言葉。

木の葉が紅葉するのと同じように、 言葉もまた、色づく、ということを小林秀雄は言った。 例えば、道徳ということばは、どうだ、と。 なんと美しい考えであろうか。 ドクサ、臆見ということばもある。言葉に染み付いた本来その言葉の本質にそぐわない意味、…

無常ということ。

人生とは極めて真面目な芝居であり、出来るだけ上手に芝居をしようとする努力が人生そのものだと言えよう。小林秀雄 「或る夜の感想」1949年ー1950年、小林秀雄47歳から48歳にかけての文章だ。 小林秀雄を読むとき、すこしく身を正したいような気がするのは…

美、とはなにか。

真善美、ということばがある。あまりにも当たり前すぎて、わざわざ言うことがすこし気恥ずかしくなる、と言う向きもあろう。しかし、本当にそうであろうか。当たり前だが実は一番難しいこと、理想だが出来ないこと、ということで敬遠する思いがないだろうか…

ヘッセ、ユング、クライドルフ。

カール・グスタフ・ユング。1875-1961.スイスの心理学・精神医学者。エルンスト・クライドルフ。1863-1956。スイス、ベルン生まれ。画家、絵本作家。ヘルマン・ヘッセ。1877-1962.ドイツ、カルプ生まれ。作家。1912年(35歳)以降はスイス、ベルン近郊へ移…

人は他人の承認から離れるべきではないのか。

というようなことをつらつら考えている。人の承認を得る、とは他人と自分を比較することであり、他人の眼を気にして、他人の気に入るように自ら動くことである。 自らの評価方法と、他人の評価方法が違うときに、他人の評価を得るように動くことである。媚を…

鏡開。

正月が明けて1週間(*)、いささかあわただしい日を過ごした。通例、出社1日目は何とか謹賀新年モード、おめでとう御座いますなどと呟きつつ腰を折ってはいるが、2日目からは正月とはなんぞや、どこに行ってしまったのか、という感じになる。おまけに今年は賀…

引き続き、HERO.

依頼心が強い。ということはどういうことか。バッターボックスに立て。大衆、民衆、庶民。妬み、嫉妬、嫉みとはなにか。^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 前々回の記載でもすこし書いたのだが、今年の正月はなんだか新聞をよく読んでいたりする。取っ…

Hero.

正月1-3日は本が20%offということで、book offで2冊買った。世界服飾史作者: 深井晃子,古賀令子,石上美紀,徳井淑子,周防珠実,新居理恵出版社/メーカー: 美術出版社発売日: 1998/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (11件) を見…

年長者の言うことは聞いておこう。

と、のっけから挑発的である。どう挑発的か。いや、なかなかに聞いておこうという年長者の言葉に頻繁に出会うわけではない、ということがあるからである。ここも僕が池田晶子さんに共感するところだが、若い頃は”政治家”というものが上手く理解できなかった…

2013年。

新年明けましておめでとうございます。本ブログでは5回目の正月を迎えたことになる。2009年からの正月近辺の記事を読み返してみたが、帰省の記事やら、新聞のことやらで、まあ、あまり考えてることは変わらないようである。正直、あんまり面白くもなかったの…