しかし、この、世の中には自分にはわからないことがある、ということをわかるだけでも、実は十分なのだ。自分にはわからないことがあるということさえわかっていない人は、決して進歩しない。それ以上考えることがないからである。
わからないことがある、と思うことは、普通は不安である。
だから、そこまで普通は考えないように、知らぬ間に自己規制している。
そこから、ふらふらとさまよい出でること、それを池田さんは進歩の条件とおっしゃる。
これは事実だろう。
”考えれば”わかりそうで、実は偉大な、おそろしい、おおきな、
一歩なのだろう。それを池田さんは誘う。
生きるのなら、考えるべき、と。
いや、義務ではありません。
でも
でもたぶん、
考えたほうが、真理に近づく。
真善美に通ずる。
近づいて、通じたら、どうなるわけでも実はなく、
ただ
やすらぐだけなのかもしれませんが。