夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

風景の一期一会。

絵を媒介として、散歩や旅の途上で出会うあらゆるものを、「私の人生の一瞬と見立てて」その時間を着実に生きている。小林秀雄さんがいつか私に、「洲之内って人は今一番の批評家だね」と言ったのは、おそらくそこにあるのだと思う。
            白洲正子 (「波」1983年1月号より)

私はこの人たちの絵を見ながら、いつも、ぼんやり、何か私の見たことのない、知らないもののことを思っているのである。私はこの人たちの絵の中で、いつも旅をするのだ。
            洲之内徹 セザンヌの塗り残し より

図書館で借りた本が素晴らしければ、買ってしまう。アマゾンで手に入れた古書は、変色はあったが、帯付きであった。そのオビに書かれていた文章を引用した。

絵をモチーフに、化学反応した自分の思いを示し、ふらつき、帰ってくる。この人の文の面白さはそこにある。