夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

ゴルゴ。

9月24日、さいとう・たかをさんが84歳ですい臓がんにより逝去されたという。

ゴルゴ。

 

漫画好きであるわたしは、幼少期からあったゴルゴは、子供時代はアダルトテイストであったがゆえに、ひどく読みまくった、とはいえない。

 

1968年連載開始。本年7月5日にはギネスに「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」(“Most volumes published for a single manga series”)として『ゴルゴ13(201) 最終通貨の攻防』が登録されている。WIKIPEDIAによると、日本では4番目の長寿漫画( 小島功の『仙人部落』(57年11か月)、聖悠紀の『超人ロック』(53年7か月)、東海林さだおの『タンマ君』(53年4か月)に次ぐ)とのことだ。→たしかにロックは昔からあるなあ。。

 

国際スパイものとしては、わたしの印象ではやはり007がインスピレーション源ではないか、と思っている。硬派のデューク東郷に対し、例えば軟派のルパン三世(1967年開始)が思い浮かぶ。ルパンが少し早いので、あるいはさいとうさんはモンキー・パンチ作品をすこし意識されたのであろうか。1968年であれば、1967年に第5作『007は二度死ぬ』(You Only Live Twice)の公開があったころで、007は世界的ブームであったろう。

 

少し遅れて登場したのが、寺澤武一の「コブラ」である。1978年の登場で、こちらはどちらかというと1977年の「スターウォーズ」の影響が強いだろう。だが、そのキャラクターには007の影響もあるように思う。

 

ゴルゴはこれからも、さいとうプロで継続されるという。改めて機会があれば読み込んでみたいと思う。映画や漫画(劇画)には、その時代時代のさまざまな要素が、わかりやすく反映されているから、その点も面白いと感じている。

 

(最終回のコマ割りは、さいとうさんの頭の中にだけあった、ということですね)