すっかり春めいてきた。というより春爛漫というやつか。
桜も満開だ。花見もライトアップは無いようだが昼間なら良く見える。桜は直ぐに散る。それが特攻精神を美化するとしてアメリカが日本人の桜好きを危険視したというのをどこかで読んだ。
確かに、あっという間に散る。葉がなくて桃色一色だ。見ていると少しくらくらしてくる。日本人のDNAには桜を見るとクラりとする遺伝子があるのではないだろうか。
などと浮かれる気分が出ると、いけないことをしているような気がする。一方そうした自粛の気持ちから消費活動を行わないと、却って震災復興の足かせになる、という意見も出ている。
日常生活を今までどおりにやるべし、という意見もある。どれも一理あるというか、人間心理の一つの面である。大きく目を見開いて、万感の想いで世界を感じることで、自ずから見えてくるものもあるだろう。そう思う。
庭を整理した。ウィルマが枯れてそのままにしていたのをどけた。落ち葉を少し掃いて、ヒューケラ・キャラメルを庭に植えつけた。
我が庭は、前の持ち主が丹精した庭だ。枯れ山水である。そこここに日本古来の草がいる。つわぶき。ホスタ。初めは草の名前がわからなかったが、少しずつわかった。宿根草系は忘れた頃に毎年芽を出す。一年中居る。日当たりの良くない庭にあった選択がされていることがわかる。庭を通して、前の持ち主と話している気がする。
ヒューケラは、いろいろな色や風情の葉があり、コレクションするような愉しみがある。しかし名古屋の夏は格別に暑く、ライムリッキー等黄色系のものは、夏にあわてて日陰に移したが、見る見る枯れてしまった。黒系も駄目だった。がっかりして当面ヒューケラはやめようか、と思ったが、昨日とりあえず冬の間日陰に置いておいた苗から新芽が出ているのを見つけた。急に嬉しくなった。で、本日のキャラメルx3苗お買い上げである。我ながらなんと単純であることか。
ハルディン社のHPによると、キャラメルは比較的大葉になり、暑さには強いほうだとある。玄関のキャラメルも1年耐えた。日当たりの悪い我が庭なら、なんとか地植えでも持つのではないか。そう思って昨日ホームセンターで見かけたキャラメルを3つ買ったのである。
昨日のホームセンターでは、枯れそうになった安くなった苗を3個買った。1個100円。アルセア・ダブルピンクx1と同ダブルバイオレットx2。よくわからず、まあ100円だし、宿根草とあるしで気楽に買ったが、帰って調べるとなんと2M近くになるそうだ。大きな鉢か日当たりの良いところで地植えにしろ、とある。我が庭は述べたとおり日陰の庭だ。
一晩考えて、玄関の方のこれも枯れたウィルマ(ウィルマはやはり枯れやすいようだ)を先ほど処分。2004.4.30という札が出てきた。7年弱か。夏の暑さで何度も枯れそうになったが、この家まで付いてきてくれたので、なんだか処分できず枯れた姿のままおいておいたのだが。
いろいろと失敗して園芸知識はついてゆくのだろう。しかし、木も生き物。枯れると悲しい。喪失感は、やはりある。
コニファーは少し調べて、いつかはコロラドトウヒ・ホプシーが欲しい、と思っていたが、どう考えても名古屋は暑すぎる。高価なホプシーが枯れたときの喪失感はいかほどか。勿論植物に貴賎はない。値段差が植物の差を示すわけではないのだが。
この時期はムスカリがかわいい花をあげている。一度植えると何年も咲く。丈夫なよい花だ。
草むしり(雑草取り)。この時期、暑くもなく寒くもなく、草むしりにはいい時期だ。土に触れる、という行為は、なにかこころをほっとさせる効能があるようだ。
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読んだことのある園芸本。好きな作家が妙に多いのはなぜだろう。
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先週の読売読書欄だったか、よさそうな本を見つけた。直ぐに買おうかと思ったが、現在書棚は満杯だ。一晩かんがえようと思ったら1週間が過ぎた。思い出してAMAZONで見ると、売り切れ。失礼ながらあまり聞いたことのない出版社だったので、部数が少なかったのか。
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