夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

立ち読み。

立ち読みは肩が凝る。

リリーフランキーみうらじゅん蟲文庫さんの本を立ち読みで読破。

最近は部屋に本がもう入らなくなってきたので、できるだけ本を買わないようにと思っている。しかし、

喜国雅彦の”本棚探偵の生還”を購入。

シリーズだし、仕方がないか。

昼、和田金へゆく。肉をたくさん食べるのではなく、
味わって食べる、という世界。

どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか

どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか

わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

本棚探偵の生還

本棚探偵の生還

本棚探偵シリーズは、高価だが、やはりこの造本は買っておきたい、と思っている。

本棚探偵の冒険

本棚探偵の冒険

本棚探偵の回想

本棚探偵の回想

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

本棚探偵の回想 (双葉文庫)

本棚探偵の回想 (双葉文庫)

古本屋をやるということは、全く儲からず、なんとか続けるのが精一杯で、しかしその流れる時間は自らにとってなんとも得がたいものであることが、田中さんの本から伝わってくる。(たちよみなんですけど)

立ち読み、ということは、印税(テラ銭のようなものか)を払っていないので、いわばタダ見である。古本であれば作者への印税は発生しないわけだが。

古本に関する新本を、買わずに立ち読みし、ブログに書く、ということは、なんだかすこしややこしい。

ネコとカメとヒラタクワガタと苔と古本。

著者が女性であることをのぞけばたくさんの共通項がある。

基本的に人付き合いが疲れる点も。

魂の共通点がある。

古本屋が街の公民館みたいなものだ、という視点を、17年の古本屋生活で得て、盆暮れ正月ももちろん営業し、仏頂面があたりまえの若き女性店主が、いまや笑顔で話すことができて、そして17年目にして仕事として古本道を見ることができて、そして初めて定休日を定める。

こうしたノロノロ感と着実に1歩感こそ、逆に古本屋の王道という感じさえする。古本屋は組合に入っているものだとばかり思っていたが、そうではないということも。

店が終わったら、物干し台(だったかな)から天体望遠鏡で星を見るのがたのしみ。

なんともうらやましい。しかしうらやましがる前に、その生活を作者の田中さんが、肩の力をぬきつつまっすぐに目指していることが伝わる。

本棚探偵の方。京極夏彦氏が書いたタイトルが美しい。グラフィカルな文字、習字、書という世界とはちょっと違った。

しごとば

しごとば

続・しごとば

続・しごとば

続々・しごとば (しごとばシリーズ)

続々・しごとば (しごとばシリーズ)

しごとばシリーズ3冊も一気に読んだ。これは何度も読み返したい本だ。こどもむけかもしれないが、その記載は大人がよんでも面白い。これはなんだろうか。
教えてやる、という気持ちが希薄であることが理由だろう。こどもは”おしえてやる”という気持ちが裏にある本がすきではないはずだ。すくなくとも僕の子供時代はそうであった。

それがない。描いている人間がすくなくとも楽しんでいることがとにかくよく伝わる。例えば漫画家の項はどうだ。本棚に並ぶタイトル、描いた漫画家の作品世界がきちんと埋め込まれている。これは”バクマン”と共通の入れ子感覚だが。

発売日を見ると、1年に1冊着実に発行されているのがわかる。作者は意識して製作されているのであろう。

いろいろな意味で本気度と内面の充実感が伝わってくるところが、この本のよいところであろう。

あとかめだらけおうこく。カメ好きにピッタリの書。

かめだらけおうこく (こどもプレス)

かめだらけおうこく (こどもプレス)

閉店の9時までいた。名古屋ジュンク堂書店。まあ、高価な喜国本を買ったので、許していただけるだろう。(だれに?)

首が痛いが(やはり単行本の立ち読みは疲れる)、充実した立ち読み日であった。