夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

読書の技術。

”書物が書物には見えず、それを書いた人間に見えて来るのには、相当な時間と努力とを必要とする。人間から出て来て文章となったものを、再び人間に返す事。読書の技術といふものも、其処以外にはない。”              小林秀雄

こうして、物事に寄り添い、とことん考えた人の持つ言葉はなんと力強く、そして読んでいて腑に落ちるのであろうか。

文章には、言葉には、当然それを発するに至る経緯と、人間が裏にある。たとえば言葉を大切にせよ、と説いた池田さんの文章を読むならば、文筆家としての覚悟、というものを感じざるをえない。

そしてそうして大切にして出された言葉に接する我々も又、大切にその言葉に接せざるをえないことになる。

”生きるも死ぬもすべて他力によるという真実を、現代社会に向かって果敢に語った鮮烈な生涯。

その清冽な言葉の中にあなたは現在しています”

大峯 顯氏が書かれたとおり、そしてそのことばは(その声をもってよく千年の外に達)するものとして現在しているのである。

君自身に還れ 知と信を巡る対話

君自身に還れ 知と信を巡る対話