夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

4月14日 みなもと太郎「風雲児たち」幕末編24巻を購入。漫画家のネームなど。

みなもと太郎の「風雲児たち」幕末編24巻を購入した。2020年の刊行、これがみなもと先生の最終刊であり、絶筆である(2021年に74歳で亡くなっている)。

f:id:mamezouya:20240414061355j:image

みなもと先生はネームを書かなかったという。通常の出版社・編集者とのやりとりでは普通ネームを書いて見せることになるだろう。いわば「設計図」、こんな内容ですがいいですか、という約束のようなものか。

 

バスタード!!の萩原 一至先生(1963生まれ)や、富樫義博先生(1966生まれ)、古くは赤塚不二夫先生あたりでも週刊誌でネームのみの掲載があった気がする。なんというか、「大変やなあ、漫画家は!!!」という感想が溢れた記憶がある。

 

風雲児たち、は存在は知っていたが、今まで読んだことがなかった。私の絵の好みは最近はリアル系であり、昔ながらの3頭身キャラにあまりなじみがなかったこと、そしてどちらかというと歴史にあまり興味が無かったことが遠因だろうか。

 

だが「桜田門外の変」への興味から、こちらにも幕末が深く描かれていると知り、とりあえず最終刊をAMAZONで注文したのである。

 

開始は1979年。みなもとは1947年生まれなので、32歳ころか。1967年がメジャーデビューとのことなので、漫画家となって12年が過ぎたころ、脂の乗ってくる時期だと思う。それから2020年まで中断を経て連載は41年。これはなかなか長いだろう。上田まさしの「コボちゃん」でも1982年開始なので、それよりも長い。

 

ネームがなかったからか、出版に間に合うぎりぎりのところまで原稿が上がらないか、発表内容での拘りからか、編集部とのトラブルもあったようだ。だが現状最後の(たぶん)商業出版である24巻は、まことに見ごたえタップリであった。

 

いちばんの心配は、ここからさかのぼって全巻読みたい!となることである。このタイプの本は立ち読みは結構しんどいのだが、秋葉原ブックオフにでも行ってみようか、と思っている。

 

あとは桜田門外の変といえば、「だんドーン」も読んでみたいと思っている。

(幕末はやはり熱いですよねー)