夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

社会的弱者というものがどういうものかを考察する。

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勝間和代さんはもやっとみんなが思っていることを言語化するのが得意だとおっしゃるが、

メルマガなどを拝見しているとまさにその通りで、そうすると「もともと若干はがれそうになっていた目の鱗がぼろぼろ落ちる」ということを頻繁に経験する。

今回落ちた鱗は「社会的弱者にならない」という視点。

わたしはおっさんで、おっさんというのはどちらかというと醜い感じがするのは、いろいろな意味で「自分を強者だ」と思っていて、機会があるごとにそのことを自分より弱い属性があると直観する相手にぶつけることが多いためだろう。

おっさん同士は絶え間ないマウンティング合戦だ。私は高校卒業時に、働くとはおっさんのマウンティング(=会社生活)合戦の中でいかに戦っていくか、だと認識していたものだ。

できればマウンティングの少ない世界に行きたいと思ってはいたが、どこがそうなのかが良くわかっていなかった。

専門家、というか資格があるといいのだろうが、算数脳が壊滅的に弱い身としては、論理脳もイマイチであり、資格取得には向いていないと日々実感していた。

なにより本質的にそういうものを得たくないのだ。

ここではいつも同じことを言っているが、ほっといて社会性につながるような運動神経やがさつさも(まあ、がさつでない、という言い方は微妙なのだが)なく、これは後天的に得なければ仕方がないと思って、大学で運動部に入り、酒の飲み方を中心に研修した。

酒を飲んでいれば、本質的な「よわたん」な自分を、酒の勢いでごまかしまくることができ、それが素面の時にも自信につながるのだ。

まあ、あきれるほどそれだけでやってきた。特に大酒を飲むわけではないが、途中で帰らない、ということは徹底した。

なので、自身の楽しみで飲むことはほとんどなかった気がする。

勝間さんのメルマガで感じたのは、女性の皆さんのご苦労だ。満員電車では常に周りは全部痴漢だと思わなければ、という事だろうと思う。

見た目でごまかす、というのも深く共感した。なで肩でっちりであったが、そのことを小学校の時に指摘され、「あ、これはいじめられる要因だ」と思い、常に肩を怒らせ、でっちりは仕方がないので、上半身をとにかく鍛える、というミッションを何十年とやってきた。

顔つきも重要だ。中高の電車通学では、とにかく不良学生に目を付けられないように、険しい目つきを練習したものだ。(あまりやりすぎるとリスキーなので、いざという時だけ(笑))。今でもマナー違反と感じる車にはでてしまう(これもやりすぎは禁物(笑)(笑))。

服装も重要である。まあ、趣味がミリタリー系なので基本問題ないだろうと思っている。会社の上司がおやじ狩り(死語??)に会ったと聞いては、微妙になめられないスーツ(まあ、自己基準ですが→なにかあれば暴れそうな雰囲気(笑)?目標ダニエル・クレイグ(苦笑))をと思うようになった。

最近楽になったのは、時計マウンティングが減ったことだ。ドレスダウンが進んで、多くのおっさんがG-SHOCK系やアストロン系に流れている(これは業界によるだろう)。なので気にせずデカ厚ダイバーを普段装着している。時計TPOでなにか言われたことはない(まあ、冠婚葬祭はDOLCEですけど)。というか、自身よりデカ厚時計をしている人にはめったに会わない。

なんだかそんなことばかり考えるのもいささか疲れる。勝間さんがおっしゃる資産や時間に余裕がある人たちとあまり働いてこなかったせいだろうか。ただいままでの業界はメーカーだったのでそれほど殺伐としているわけではなかったのが幸いした。

勝間さんがおっしゃる「良家の子女が金髪にしたら痴漢なくなった」というマンガの例にもなっとくだ。やはりどこにリスクがあるかはわからないものだ。

なんというか、そういうマウンティングや変な抑圧がない世界に住みたいものだ、とは思うのだが、世界が勝手にそうなることはたぶんないだろう。個人と廻りの集団がそういうものであるような場所を、意識して作るか探してゆくかしかないであろう。

それにはいろいろなアプローチがある気もしているが。

(大きく人類としては、人の精神、というものをトータルでどうしていくか、というようなぼんやりとした長期戦略が必要な気がします)f:id:mamezouya:20230720050349j:image