「早く行きたければ一人で進め、
遠くまで行きたければ、みんなで進め」
版画を開始して5年ほどになる。東京で開始して、その後名古屋に来ても工房や教室に所属して行っている。
銅版画、特にエッチングは、腐食という過程があるので、家でもできるのだが工房や教室で行う方が楽である。また、定期的に、同じ作業を行っている人と会うことは、具体的にはどうということはないのだが、いい意味でモチベーションに繋がる。
別に内容を批評しあうわけではない。先生方に聞くと、昔はそうした相互批評の機会が多かったという。いまはそういうことはあまりない。この差はどこにあるのだろうか。昔の版画は、多く国内外で公募展があったという。今は少なくなっているのかはよくわからないが、公募で人の目に触れることを意識して、事前に周りの人の意見を聞こうとしたのか、というのが私の感触だ。
だが私自身は、そうした公募はいわば宿題提出の外的期限を得る、という点で、その提出を意識的に目標にする、という面があるのだが(そうでないとだらだらしてなかなか制作が進まない)、見てもらった方の評価、というものは実はそれほど気にしていない。というか、私が追及したい世界はとても特殊でニッチなので、万人向け、あるいは公募向けとはとても思えないからだ。
しかしながら、いままで誰とも絵について語り合う機会を長く得ていない。例えばデッサンが狂っている(意識して狂っているのではなく、画力として)というような指摘は、とてもありがたいものだ。
というか、中学1年以来自身の絵を指導してもらったことがなかったので、なんだかとても新鮮で嬉しかったのだ。
冒頭の語、一人きりで向かうところがいけないわけではない。例えばアウトサイダー・アートの世界で有名な、ヘンリー・ダーガー。知的能力は高かったというが、ドイツ出身の父親が52歳の時に生まれ、ほどなく産褥で母を亡くしたあと、父親が体を壊し、8歳で孤児院に入る。父親は優しく、クリスマスには会いに来たというが、孤児院から小学校に通うが、鼻と口から奇妙な音をだすことなどから、障害児養護施設に入れられる。規則正しい生活が肌にあるが、15歳で父親が亡くなったことを知り、下記には農場で働かされることなども嫌だったのか、施設を脱出、その後54年間病院の床拭き等の仕事を行った人物だ。
住み込みで働いたあと、後に14畳ほどの一間3階の部屋に40年ほど住み、73歳で仕事を強制的にやめさされると、81歳で階段を上ることができず父親と同じ救貧院に入りなくなるまで、一人孤独に過ごした(Wikipediaより)。
その間に彼は膨大な物語とその挿絵、そして自伝を残す。誰かに見せようというのではない、ただ書くことと描くこと。大家が救貧院に入るダーガーに部屋に残る物の処分方法を聞くと、残らず処分してくれ、と言ったという。自身も写真家であった家主が、たまたま鞄に入っていた原稿を見つけなかったら、今こうして彼の作品を我々が知ることはなかっただろう。そしてその内容を見て、その価値を認めることができる人でなかったら。近所の人にあんな男は追い出せばいい、と彼の妻が言われたときも、彼はダーガーのことはそっとしておいてやりなさい、と言ったという。
ダーガーは、一人で遠くまで行ったように見える。だが何十年も彼を同じ部屋にだまっておいてくれた写真家の家主がいなければ、その作品は100%今に残ってはいないだろう。人に見せるつもりがない作品は、時には露悪的で悪魔的な芸術性をも宿す。その芸術性が、見た人々の、私の魂をゆさぶるのであるが。
AGEのこと(健康備忘録)
AGEとは、タンパク質と体内の余分な糖が結びつき、体温で熱せられ「糖化」がおきたあとにできるものだ。Advanced Glycation End Product、の略語だ。酸化も怖いが、糖化も怖い。もちろん体内ではなく、料理での熱も影響する。
AGEの増加で、老化が進み、さまざまな病気のリスクが増える。
シミ、しわ、たるみ、動脈硬化、骨粗鬆症、不妊、認知症、ガン。
AGEは、調理温度を上げるほど増加する。
鶏胸肉(皮なし)
・生肉:90g中692
・煮る(1時間):90g中1011
・電子レンジで加熱(5分間):90g中1372
・焼く〈15分間〉:90g中5245
・揚げる(8分間):90g中6651
これは非常に残念な情報だ。唐揚げチキンが大好きなんだが。。。焼肉う。。。。。。
また体内で起きる糖化には、「食後高血糖(血糖値スパイク)」を意識する必要があるようだ(同志社大学 生命医科学部 糖化ストレス研究センター 八木雅之教授による)。
血糖値を上げないためには、炭水化物を食べる前に、タンパク質や酢、野菜(ドレッシングの酢や油が血糖値上昇を抑制)、ヨーグルト(乳酸が胃から小腸へと食物が移動する速度を緩やかにする。またヨーグルトのホエイ(乳清)に含まれるペプチドがインスリンの分泌を促進する)などを食べるのが良いようだ。昼食におにぎりのみ、というのは血糖値スパイク上よくないようだ。また、朝食を抜くと、食後の血糖値が上昇しやすいだけでなく、いったん上昇した血糖値の下降も急となる。血糖値の変動幅が大きいほど、体が受ける糖化ストレスは大きくなるので、欠食は避けるべきだという。
これは多分、昼食を抜いても同じかもしれない。日中短期絶食をするのであれば、夕食は急な血糖値上昇をさせないように、特にタンパク質や野菜から食べ始めるようにしよう。
糖化反応を抑える食物:お茶、ハーブ、スパイス
AGEを分解する効果がある:ザクロ果実、ユズ果皮、ハーブ、ヨモギ、レンゲソウ
糖化を促進するのは、揚げ物、ポテトチップス、清涼飲料水。人工甘味料にも注意する必要があるようだ。
つまり、抗糖化を意識すると、
①AGEの高い食べ物を避ける(AGEを摂らない)
②体の中での糖化進行を意識して避ける。血糖値上昇と同時に、「体内の糖化の指標となる糖化生成物(メチルグリオキサール:糖化反応の中間生成物の1つ)が増えている」ということである。糖のみを食べて血糖値スパイクを起こさないように食い合わせも考える。
ということになるだろうか。
私は唐揚げが好きで、ザンギなどをモリモリ食べていたが(鶏肉という安心感で)、思わぬ落とし穴があった。マクドのポテトやケンタッキーフライドチキンなども大好きだが残念だ。
コンビニで食事を購入する時は、添加物も考えると、水、バナナ、ゆで卵、位になってしまう。まあこれは極端にしても、とりあえずおにぎり、というのは避けるようにしよう。添加物にはある程度目をつぶってサラダチキン、あるいは鯖缶、といったところか。
(うーんなんだか食べるものが無くなってきたなあ。。。グルテンフリーを小休止して、WALKERのショートブレッドあたりも視野に入ってきました)