死の直前まで続いた連載の、全貌の一旦を掴むべく、タイトル(目次)を転記してみる。
第1章 平和な時でも人は死ぬ
なぜ人は死を恐れるか −戦争
死にたいのか、死にたくないのか −人間の盾
カリスマが言ったから −正義
ミサイル、それがどうした −北朝鮮
死に方上手とは −テロ
プライドはあったのか −フセイン
何かのために死ねるのか −自衛隊
他人事の最たるもの −国際政治
わかったようでわからない言葉 −自己責任
第2章 いったい人は、何のために何をしているのか
先のことはわからない、だからどうした? −生命保険
〜かもしれない。で、どうした? −再び生命保険
昔はよかった? −景気
誰と出会うつもりなの? −出会い系サイト
人間なんぞ、たかが虫ケラ −大地震
どこまで馬鹿になりたいの −テレビ
存在しているのは常に今だけ −時間
人間の時間は有限なのである。全く当たり前のことなのだが、いつも人はそれを忘れる。忘れて他人事みたいに自分の人生を生きている。時間は前方へながれるものと錯覚しているからである。人生は生から死へむかうもの。死は今ではない先のもの。しかしこれは間違いである。死は先にあるものではない。今ここにあるものだ。死によって生なのであれば、生としての今ここに、死はまさにあるではないか。
こういう当たり前にして不思議な事実に気がつくと、時間は前方に流れるのをやめる。存在しているのは今だけとわかる。流れない時間は永遠である。一瞬一瞬が永遠なのである。有限なはずの人生に、なぜか永遠が実現している。永遠の今は、完全に自分のものである。人生は自分のものである。
途中まで転記していて、どうしても中身が読みたくなり、読むとすばらしい文章があって、つい抜き出し。
続きは次回。