ソウルメイキングという言い方がある。
池田晶子さんは、
”経験と時間を織り込みながら、
魂であるところの人生を練り上げてゆく”
(あたりまえなことばかり P.213)
とおっしゃっているが、
つまりは人生とは、自ら魂を創り上げてゆくこと、といえるだろう。
だから主体感がない”自分探し”という言葉は嫌っておられた。
自分を探しに行く、という心根には、自らこそが自分だ、という
気持ちに欠ける。
”青い鳥”でも結局は、青い鳥は身近にいたではないか。
自らの生を自ら引き受ける態度、それがソウルメイキングに繋がる。
またこうもいっておられた。
”この世には人間しかいない”と。
(事象そのものへ! P.9)
これなぞは含蓄のあることばだ。
社会などはない、社会性はあるが!、と喝破されていた池田さんがこうおっしゃる時の”この世”とは。
これまた”生きる姿勢”や誠実さ、が問われている言葉であるといえるだろう。
今僕はこんな風に感じる。
”魂を抱いて、人はこの世を訪れる”。
その時抱いている魂は、その”精製度”が実に様々であり、
あるは過去の珠玉な経験が表層近くにうごめいているような魂もあり、
原初の記憶がその底に深く沈殿するような魂もあり。
しかしそれは”前世の記憶”というのとはすこし違っており、ただ”想起”として自分はあることを知っていたのだ、という深いところでの気づきでもってものごとを”知ってゆく”。
また池田さんの言葉であるが、
”夢をみない眠りほどの幸福は人生にはない。
死もまたそうであれば”
(残酷人生論 P.174)
この言葉を味読すれば、死、というものもまた世界精神、あるは世界霊魂といわれるものに、
深く繋がっていることを感じる。
”どんな場所にも故郷のように執着してはならない。
世界精神は私たちを縛りせばめようとはしない。
世界精神は私たちを一段一段と高め、広げようとする。”
(ヘルマン・ヘッセ ガラス玉遊戯 P.348)
”なぜなら、私たちのなかにも永遠の精神の精神が生き、
あらゆる時代の精神を兄弟と呼ぶのだから。
この精神が今日を生きのびるのであって、
君や私ではない”
(ヘルマン・ヘッセ ガラス玉遊戯 P.412)
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果てさて、
最近気になっている人物は、”織田信長”。
屹立した意識を持っていた人であると感じる。
”魂”の沸騰度が、違う、という印象だ。
正確ではないが、”この世は夢か、ただ狂え”といったその生きる姿勢は、
正にソウル・メイキング、ということばを体現していた人物であろうと思う。
”高貴とは、洗練された、野蛮性である”(執行草舟)
ということばが、似合う人物であると言えるだろう。
清洲城武将隊桜華組には魂が転生した信長公がいるが、
生き様をオーラとして発している姿、まさに転生。
http://ameblo.jp/oukagumi2012/
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今日の読売新聞、五郎ワールド。
”道元の時間論の核に、「而今(しきん)」という考えがある。過去の「時」はみな現在のうちに存在する。「而今」とは「まさにこの時」「今の今」「永遠の現在」である。生きている時は生よりほかは何もなく、死の時が来れば死(滅)のほか何もない。生きている時はひたすら生に、死ぬ時はただ死と向き合っていればよい。”
いささか長い引用となったが、過去の時がすべて今のなかにある、という考えには共感する。またこの記事を読んで思い出したのは、小林秀雄が亡くなる前、なにも言わずただ沈黙の中にいた、ということだ。周りは苦労されたと思うが、”死ぬ時にはひたすら死に向き合っていた”小林の覚悟を思う。
再び引用。
”諸々の悪をなさない、生死にこだわらない、生きとし生けるものに哀れみの心を持ち、上を敬い、下を労り、すべてのことに厭う心を持たず、願う気持ちも抱かない。”
理想の境地として挙げられたこの世界は遙かであろう。しかしこれをまずは目指す、ということ。そのことがスタートなのだ。
橋本五郎氏のこの欄。新聞週間ということらしいが、新聞から、”今日この記事、画像、あるいはなにかのヒント、場合によっては読みたい本”などの情報を得るとき、新聞はありがたい、と思う。
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ユーホルビア ウルフェニー @580円、を購入。
東山植物園のお花畑付近で、印象深かったので。
結構この夏はいろいろと枯らしてしまったので、”丈夫な品種”という一言に参った。
なんとか無事成長して欲しいなあ。。
メモ(乙庭さんサイトから)
”カラシアス系のユーフォルビアは春の花後、
梅雨時の高温多湿で弱り易いので注意が必要。
花茎をそのまま放置せず、かなり根元の方まで刈り戻すと、
根元から新しい芽がたくさん出て、株をリフレッシュできる。”
梅雨時の高温多湿かあ。