神戸の実家に帰っておりました。
2008年の5月17日にこのブログを立ち上げた時は、なんとなく池田晶子さんの書物(口伝=オラクルといいたくなる書籍群)に触発されてちょっと考えてみたいな、自分なりに、と思っていました。
ミーハーでどうしようもないものぐさな私ですが、ちょっとだけそのものぐさを押さえて、考えてみようかな、と。
池田さんに”折角こうしてこの世になぜか生まれたのだもの、考えなくてどうするの?”と(本のなかで)言われた気がした、というのが気分で、そしてまた世界精神の一部であろうこの”自分=私”がどのような形でか”この肉体”に一時すこし”特別に関連付け”られており、果ての無い”あまねく世界精神”への帰還(これもキブンですが)の前にその”個別の関連”をすこしでも掘り下げておきたい、というのがこのブログのまあスタートのココロザシとでもいえるでしょうか。(””が多いなあ)
こうしてなんだかもってまわったような(苦笑)、言い回しをすることが思いのほか愉しく、自分にはそんな傾向があるのだな、とおもいながら、というのもあります。
まあ、4年と半年強ですか、その間にあんまり魂は成熟しないなあ、と思うことしきりではありますが、昨日列車のなかでみると、”ページビュー”が10万を越えているではありませんか。
この”ページビュー”あまりよく意味がわかっておりませんが、とにかく文字通りページを閲覧いただいた回数だろうと理解しております。
勿論自分でブログ更新のためページを開けているのもカウントされ、そしてたまには自分の書いたものを読み返したりも(本当にたまにですが)ありますが、それ以外で皆様がここを尋ねてきていただけている、ということであることは間違いありません。
本当に嬉しいことであります。
かつて池田さんが自著のサイン会で本当に嬉しそうにサインをされていた、読者の方と会うことを喜ばれていた、ということを聞いて(読んで)、正直池田さんは世間一般にはすこし”攻撃的”と見られていたのではと思うところですが、その(結果的)自己演出を越えて池田さんの声が届く魂たちとの出会い、これがなんとも嬉しく感じられたのであろう、ということがわかります。
もとより較べることさえ僭越千万であることは承知ですが、その魂にあこがるることはかの池田さんが小林秀雄に対してお持ちであった思いと、同じ根っこであることだけは言いたい。
まあ、最近はまたまたミーハー色も高まっておりますが、それも含めての私、と根性決めて引き続き書いていければと思っております。
改めまして、ご訪問頂きました皆様に感謝申し上げます。
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まあ、このブログは日記でもあるわけで、昨日行った僕の精神的故郷について一言。それは元町から神戸に至る高架下街、略して”元高”にある。ここの猥雑な、ごった煮的な、ちょっとアンダーグラウンドな、それでいて掘り出し物あります的な感じ、これがいわゆる中学校から高校に至る僕のなんというか嗜好と志向を形作ったことは間違いない。
昔から魂(ここでも言うか!苦笑)はあんまり変わっていないが、外見はすっかりオッサンと化しているのだが、そうした気恥ずかしさも、ここでは大丈夫かもしれない。いわゆる関西弁でいう”イチビリ”なオッサン連中が、嬉々としていろいろと購入しているのである。
そのキブンにだんだん乗ってくるとこれが危険で、もともとない財布のひもが緩みまくる、というわけである。
特に危険なのが古本屋。高架下にはあまりないのだが、ここに在る古本屋でかかさず立ち寄るのが、「サンコウ書店」さん。
特に深くお話をしたことはないが、ここの店主殿はなんとなく気さくな感じ(これは元高にある店の共通SPECか)が心地よく、前にも本を買ったとき”本あったら買いますよ”とお声がけ頂いたことを思い出す。実は古本屋ではあまりそういった声がけをされたことがなく、ちょっと驚いたのだ。
古本屋ではもともと危険な信条”本との出合いは一期一会”を以って物色するわけだが、たまにしか来ないわけなのでその”一期一会”度はいやがうえでも高まってしまう。
ここはなんとなく人文系や哲学系で、文庫や新書化した手に取りやすいところで店主がセレクトされたであろうところが面白い(個人的に)。前回は「大衆の反乱」やグノーシス系の本(ちょっとどこにいったか(苦笑))を購入したことを思い出す。
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昨日は持ち合わせが少なく、もう少し面白い本もあったが、他ではなかなか出合え無いであろう下記2点を購入。
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”悲しき熱帯”は2冊セットで1000円。これは安かったなあ。ありがとうサンコウ書店さん。小林秀雄はいろいろなところで読めるのだが(文庫版も全集版も実はある)、旧仮名遣いで古びた佇まいが素敵なこの本(初版ではないですが)にて読むのも一興、というキブンで購入した。これは手に取ると買ってしまう、というヤツですね。
まあ、池田さんの本(考える人)でも文庫も単行本も持っていることだし、やはり本は中身が一緒でも衣裳(装丁)が違うとなにか違う気がしますので。
しかしイキオイは恐いですねえ。なんとなくTシャツ屋で立ち止まったら、バイト青年らしき人になんでもありますよ、と言われてしまい、聞くとアーティストTシャツ。ちょっと違うかなと思い逃げに入ると、店主がすかさず間に入りお薦めの1枚をばばっと広げる。”レッド・ツェッペリン!!”表と背中と、そして裏にも印刷がある凝った仕様に驚く。そしてとどめに”僕は小物やなんで服はようわからん”の一言。その言葉にやられてつい買ってしまったのだ。2人の阿吽の呼吸にちょっと感動していた。
しかしツェッペリンかあ・・・。Tシャツの画はなかったですが一応関連で。
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