村上さんのところ、を読了した。電子書籍だと8冊分のボリュームがあるそうだが、書籍版だとその1/8.
しかしながらなかなか読み応えがあった。
走って、体力をつけて、小説を書く。翻訳をする。
TVやSNS等は基本見ない。音楽は聞かれる。新聞も読まれない。
とにかく体力つくりを意識されている。
小説はとりあえずは最後まで書ききって、その後何度も何度も推敲を重ねられる。推敲が好き、とおっしゃる。
ご自身の資産の状況は、たぶん敢えてだろうが、把握されておらず、機嫌よくビールが飲めておいしいものが食べられればいい、というスタンスであるようだ。
人がヒミツにしたいことは尊重し、ヒミツを語れ、とはおっしゃらない。
家族のSNSは決して見ない。
このような人のことを、大人、と呼びたいと思う。
別に偉そうにされているわけではない。というか、偉そうにすることをものすごく意識して避けていらっしゃる、という印象がある。
その努力、努力している、と意識されないかもしれないが、スタンスを持つこと。
これが実は結構大変なのだろうと、自身を振り返って思う。
そんな絶妙なポジションから生まれる「地下2階から出てくる物語」。
これはとりあえず今後も楽しみにするしか、ないだろう。
(というか、やはり地下二階からはそのようなポジションでしか、アクセスできない気がしますけどね。。)
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