考える日々。

P.70　

”人間の生は、量ではない、質である。サルの生なら質ではなく量に価値があるかもしれないが、精神をもっているわれわれの生の価値は、生存の量ではなく精神の質にしか、その価値はない。”

池田晶子先生の本、”考える日々”。

以前3冊にて刊行された時は、入手順がばらばらであった。
今回こうして発行順に合冊され、改めて初めから読み進めれば、あれれ、なんだかアーティストのｾﾙﾌｶﾊﾞｰのような印象、たのしく池田さんに再会できる。

なによりこの厚さ。弁当箱とはいわないが、片手で鷲掴みして移動するにはもってこい。満員電車になんとか席を確保できれば、ほくほくとおもむろに読書再開。まさに前にもいいましたが、池田さんの”魂”の”分霊箱”のような。本の中に、正確には文章の中に、池田さんが確かにいらっしゃる。

そんな感じがする。

今月が池田さんのなくなった月であるから、若干僕の感傷的ではあるのだろうが。

引き続き、今日も。読むぞー！！

考える日々 全編