夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

創作の肝と境地。

プレッシャはどんな場合でも少ない方が良い。リラックスした方が頭が働く。ディスプレイに向かい、キーボードに指を置けば、ただでもプレッシャは生じる。重要なのは集中力だ。その作品の世界の中へ自分を落とす、という感覚である。作品のことだけを考える。締切があるとか、成功しなければならないとか、作品とは無関係なプレッシャが役に立つ、なんて道理はない。
小説家という職業 森博嗣 P.32

小説を書くときのことをこう森さんはおっしゃるが、すべからく「創作」に関係することに共通の真理であろう。

絵、でもそうだ。テーマがある、締切もある場合がある、が。

それに「応えよう」とすること、いや、そのことが全くなくなることは難しいかもしれないが、極限まで別のところに気もちを持ってゆくこと、がきちんとした「創作」を行うことができる唯一の方法だろう。

いわば、締切、はあるが、それを「自らを追い込むこと」にするのではなく、単純な日程にまで落とし込む、ということか。8時に朝ご飯を食べる、といったレベルの。

とはいっているものの、自分で実行すること。これが難しい。

難しいものの、「この境地」こそが「創作の肝」である、という知識を持っていて、損することはないだろう。

(つい陥ってしまう人間の考え方の癖、のようなものを「それおかしいんじゃない?」と指摘されることに、森さんはたけてらっしゃる気がします。意識されていないと思いますが)