夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

村上春樹と007.

IQ84を読んでいる。なかなか面白い、というか、面白くなってきた。

最近はすっかり図書館ずれ?して、こういう休暇シーズンには10冊借りられますキャンペーンなどもあり、取りあえず読むかもしれないし、読めなくともいいし、ちょっと気になったら借りてみる、というスタンスでいるのだが、

そうなると最近は小説が多くなってきた。

考えてみるとほとんど小説を読まなくなった時期が結構長い。まあ、一番の理由は池田晶子さんの著作を読んだせいである。あのパンチと真善美に溢れた文章を読むと、凡百の小説なんかは束になってもかなわない圧倒的な魂へのぶっささりがあるのだ。

まあ、いわゆる「マイ・バイブル」状態で、そこで池田さんが呟かれる関係書などを読んでいると(小林秀雄や各種哲学者)、読書の時間はほとんどそれらで尽きてしまうのだ。

幼少期よりどちらかというと英米系ファンタジーが好きで、探して読んできた。それからSF(というかスペースオペラ系)に行って、同時に漫画を濫読し続け、そこから探偵小説系や時代小説系に行く、といった流れできた。同時に村上春樹なども読む。そんな感じなので、だいたいがフィクションである。自身の中ではエンタテイメント、というくくりであろう。

それが大きく方向転換した。そして面白い。問題は量を読めないところだが、そもそも量を読む必要もない。一文よんで立ち止まり、という感じでいいわけである。

そういう読書を知ると、なんとなく小説を読まなくなった。昔荒俣宏氏がある時期からフィクションをほとんど読まなくなった、とどこかで書かれていて、その時は昔少女マンガなども描かれた氏の言葉をすこし不思議に思ったものだが、なんとなくそんなものか、という納得をしたものだ。

最近はとにかく、幅広く、取りあえず「書店状態」に家を持っていこうと思っている。並べておいて、手に取ってパラパラ、という感じだ。ある意味、小説を手に取ることが怖かった(時間とられる)のだが、予定通り時間を取られている。

冲方丁村上春樹、といったところは、とにかく面白い。これはもちろん個人の趣味の問題で、自分にあっているかどうか、というところであろう。

最近文庫でIQ84を借りたのだが、冲方本を読んでいて、返却期限までに読めなかった。「あれ?村上春樹も読みだすと止まらないはずなのに?」とすこし不思議になり、先週ハードカバーを借りてみた。ハードカバーだと文庫で2冊になっているのが1冊である。そのあたり含め、再び読みだすと読みにスピードが出てきた。

最近はアマゾンプライムダニエル・クレイグの007を3周めで見ている。このシーンのこの行動やセリフにはこんな意味が、という発見が、ダニエル007全5作を見終わって再見することで頻出し、なかなか面白い。村上春樹と007で、今年の暮れは過ぎていきそうである。

(本当は字幕版で見て耳で英語を聞き取ろう、と思うのですが、英語マザータングの人々の会話は全く聞き取れません。。)