Kindleを買った。
”物が何処までも全体的一の部分として考えられるということは、働く物というものがなくなることであり、世界が静止的となることであり、現実というものがなくなることである。現実の世界は何処までも多の一でなければならない、個物と個物との相互限定の世界でなければならない。故に私は現実の世界は絶対矛盾的自己同一というのである。”
西田幾多郎 絶対矛盾的自己統一 P.1-2
文章、読もうと思っていて読んでいない文章へのアクセス感が本とはやはり肌触りが違うようだ。
これは、いいことなのか、どうなのか。
わからないが、そのことを意識して、付き合ってゆくべきものである。
まあ、本とは別の、存在、ですね。
上記の西田幾多郎は、無料であった。
だが、無料が手放しでいいものかどうか。
例えばTVを録画する。まあ、無料の感覚だ。
だが、それを”見なくてはならない”という感覚も同時に芽生える。これは、実は結構やっかいな気持ちである。
義務感、というのは、気をつけないと自然に発生し、ストレスとなる。意識してそれを”やりたい”という気持ちに変化させておくことが必要だろう。
この頭一つあればいい。
池田さんはそのようなことをおっしゃっていたように思う。
哲学とは考えること。哲学研究者とは違う。
そんなスタンスを考えると、例えば”西田の文章がただで”ということ。いいのだが、十分に意識的でなければ、取り込まれてしまうだろう。
なかなかに、強敵のようである。
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