2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧
アバター、ということばがある。売れに売れた3D映画で有名になった言葉で、別世界で自らの意思を載せて動かす躯体、という風な理解をされているのだと思う。もともとはヒンドゥー教の概念であり、アヴァとは”下方”、ターとは”通り過ぎる”を意味し、日本語訳…
Kindleを買った。 ”物が何処までも全体的一の部分として考えられるということは、働く物というものがなくなることであり、世界が静止的となることであり、現実というものがなくなることである。現実の世界は何処までも多の一でなければならない、個物と個物…
死者について、生ける死者について、 生きる、ことについて、 ふと、考えた矢先、 谺(こだま)雄二氏の訃報を知った。 氏の著書への評が、若松氏により新聞紙上に掲載され、 僕がそれを読み記事にした、 まさにその日に。 縁、かもしれない。 氏のご冥福を…
渡辺淳一氏が亡くなった。氏の名前を聞いて浮かぶのは「失楽園」「老いらくの恋」といった単語である。我が池田晶子さんならどうおっしゃるものか、などと考えていた。単純否定はされないにしろ、実践ばかりに邁進されず、ときには「色恋」というものの本質…
本は、読む対象が少なければ少ないほど、そして読む回数が多ければ多いほど、よい、ということをどこかで読んだ。 ”よい”とはなにか、何にとってよいのか、ということはありますが、さしずめ僕にとっての池田晶子さんの著書群。 西郷南洲が島流しになったと…
引き続き、部屋の片づけ中。本を片付ける中、本に交じって出てくるのが、日記めいた書付けやら、新聞の切り抜きを張り付けたものやら。日記というものが、後で読み返してこんなに恥ずかしいものだとは思わなかった。まあ、このブログ?も日記のようなもので…
人が、ものを持つ、というのは、どういうものなのだろうか。”持つ”という状態に、人は大いなるドクサをもって接しているのかもしれない、と考えている。 どういことか。 ”持つ”ということは、永続できない。だが、そこには”永続できる”、あるいは”永続させた…