夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

奥墓。

”ピルグリム”の項、宣長の奥墓(おくつき)へと至る山道と、墓の経緯を記す説明板、そして奥墓の写真をアップした。画像が粗く、説明板の文字が残念ながら読めない。いまの形態は小林が詣でた頃とは違い、初期のころの配置に戻してある、というようなことが…

魂とは何か。

月明り 卑しき街を 照らしけり 本日は池田晶子さんの命日である。平成17年の2月23日午後9時30分、肝臓ガンの為に死去。闘病生活を続けながら、出版準備を進められた大峯顯氏との対談本、”君自身に還れ”を手に取って見る、開いて、見る。 ”池田 だって、もっ…

私(わたくし)を、作るもの。

日曜日は書評の日。といっても、書評をするわけではない、読むのだが。 日曜日になって、ああ、けっこうこれは楽しみになっている、と気づく。書を通して、評者の思いが見えるようなのが好きだ。 あるいは、それは邪道で、書評とは己を極力出さずに、あくま…

ピルグリム。

本居宣長の奥墓(おくつき)へ行った。本居宣長は松阪のひとである。松阪は地元では”まつさか”と清音で読み、言葉で発するときには”まっさか”と僕には聞こえる。タクシーでその場所を告げたとき、運転手さんは一瞬驚いたようだった。ご存知ないですか?地元…

表現すること。

表現するとは、己れを圧し潰して中身を出す事だ、己れの脳漿を搾る事だ・・・・・・ 小林秀雄 「表現について」より 世間ではちょっとした小林秀雄ブーム?のようだ。亡くなってから30年という節目であることもあろうが、一つのきっかけはいわゆる「センター試験」…

色づく、言葉。

木の葉が紅葉するのと同じように、 言葉もまた、色づく、ということを小林秀雄は言った。 例えば、道徳ということばは、どうだ、と。 なんと美しい考えであろうか。 ドクサ、臆見ということばもある。言葉に染み付いた本来その言葉の本質にそぐわない意味、…

無常ということ。

人生とは極めて真面目な芝居であり、出来るだけ上手に芝居をしようとする努力が人生そのものだと言えよう。小林秀雄 「或る夜の感想」1949年ー1950年、小林秀雄47歳から48歳にかけての文章だ。 小林秀雄を読むとき、すこしく身を正したいような気がするのは…