夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新しい出会いとなつかしい出会い。

いささか陳腐な言い回しになるが、本を読む、ということはその作者の内面と深く会話している感じとなり、自分の魂が作者の魂と出会っている、という感じがする。出合って、会話をしているわけではない。また、作家自身がこちらを認識しているわけではないな…

祈り2。

ユルスナールの墓碑銘 人のこころを生ぜんたいの大きさにひろげ給うおん者に、 うけいれられんことを本人が生前に選んだことばであるという。須賀の生前最後に出版されたこの本の最後、須賀はこう記す。 もうすこし老いて、いよいよ足が弱ったら、いったいど…

祈り。

須賀敦子を読んでいる。タイの空港で、パスポートコントロールが混んでいたので、「ミラノ 霧の風景」を、そしてここ数日は「ユルスナールの靴」を。ミラノ霧の風景 (白水Uブックス)作者: 須賀敦子出版社/メーカー: 白水社発売日: 1994/09メディア: 新書 ク…