夢見るように、考えたい

池田晶子さんの喝、”悩むな!考えろ!”を銘としております。

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

蝋燭。高島野十郎。

池田晶子さんの文章を読んでいて、いろいろな箇所に膝を打つ思いを持つことが多いのだが、これは正確な引用ではないのだが、学者とは自分の学説を掲げて人生に臨む者である、というような文章があった。池田さんの場合、本来哲学学者と呼ぶべき、人の哲学を…

睦田真志氏の悟りと解脱。

睦田氏の本、”死と生きる”を読んでいて、氏が”悟り”と"解脱”について自ら納得し、書いた文章に非常に打たれるものがあり、先日図書館で、受験生、学生の皆さんに混じって、ノートに書き写した。書くことで理解しやすくなる、ということを先日書いた。読むと…

読書の技術。

”書物が書物には見えず、それを書いた人間に見えて来るのには、相当な時間と努力とを必要とする。人間から出て来て文章となったものを、再び人間に返す事。読書の技術といふものも、其処以外にはない。” 小林秀雄こうして、物事に寄り添い、とことん考えた人…

正直者は馬鹿をみる。

正直者は馬鹿をみる、と言っているときの人の顔は、とても卑しいだろう。自分は正直である、とわざわざ人に言い募る。その必要がどこにあるのか。自分は馬鹿をみるような人間ではないのだ。わかってくれ、自分は人に誇るような正直なよいことばかりする人間…

獄中のソクラテスと市井のソクラテスの会話:死と生きる(池田晶子、睦田真志)

下記のレビューをAMAZONで行った。日記に再録します。池田晶子さんの著書を読んで、なぜソクラテスが従容として刑死を受け入れたか、の理由に付き、考えた。1.自らの善を確信していたこと2.裁判とはこの世(=自分以外の)のルールであり、究極は自らの…